- 全国2番目の医師不足地域で、医師の高齢化も進み、ニーズ拡大
- 北関東に位置する茨城県。首都圏や東北地方など、どちらにも出かけやすい便利な位置にあります。茨城県の病院/診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば、192の病院、1,687の一般診療所があり、人口10万人当たりの医療施設数に換算すると6.5という数値です。
全国平均が6.9なので若干下回りますが、救命救急センターを含む緊急指定病院の数は全国平均を上回ります。へき地医療の切り札としてドクターヘリを運航している救命救急センターなどもあり、救急医療の最前線で働きたい医師にとって、注目の地域といえるでしょう。
常勤医やアルバイトなどの求人は水戸市や日立市、土浦市などの都市を中心に集まります。関東地方北東部に位置し、水戸納豆や水戸黄門などで知られる茨城県。茨城県下に約200ある病院の中には、茨城東病院、水戸医療センター、筑波大学附属病院、総合病院土浦協同病院、茨城県立中央病院、水戸赤十字病院など、病床数が400を超える大規模病院も複数みられます。こういった大規模病院は都市部に多く集まり、複数の診療科目や最先端医療を扱っています。福利厚生なども充実しているので、働きやすい環境となっています。
都市部以外に目を向けてみると、地方では一般診療所が目立ちます。県下には内科クリニックを中心に約1,700の一般診療所があり、これらでは地域に密着した医療が行われています。
茨城県で活躍している医師の数は5,172人、平均年齢は全国平均とほぼ同じ49.5歳です。もっとも多く活躍しているのは、50歳から54歳にかけての医師で、ベテランになってからでも医師に対する期待の大きい地域といえます。
気になる医師の必要求人医師数(倍率)は、平成22年度に行われた厚生労働省の「病院等における必要医師数実態調査の概要」によると3,292.2人(1.13)となっており、全国平均(1.11)より若干上回っています。ただし、人口10万人あたりの医師数をみると、茨城県は全国で46位と医師不足がかなり厳しい状況です。そのため、新人医師からベテラン医師までニーズが高くなっています。
茨城県は水戸、日立など9つの二次医療圏で構成されます。県全体の医療偏差値は総病床数、一般病床数、総医師数、総看護師数、全身麻酔件数とすべて50を下回り、特に病院勤務医数45、診療所医師数42と医療施設従事医師数が全国平均に比較して少ないことが特徴です(平成22年 国勢調査・日本医師会総合政策研究機構)。人口10万人に対する医療施設従事医師数でみると、全国平均の233.6に対して169.6と、全都道府県中かなりの低位です。ただし、県内各地に拠点病院が点在し、特定の医療圏に医療資源が集中せず、多中心的である点は優れているといえます。
東京都心とのアクセス性が高い「つくば」を除き全体的に医療資源が不足気味で、今後75歳以上の人口が急増するとみられる医療圏が多く、医療従事者の確保が急務とされます。このため、がんなどの5大疾病、小児科、産科/産婦人科を中心とした幅広い科目で医師の求人募集が行われており、特に医師不足に悩む地域では、常勤医として勤務できる経験豊富な転職希望者が強く求められています。
茨城県と全国の年収比較
茨城県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 |
茨城県 |
全国 |
茨城県-全国 |
男性 |
1082万円 |
1227万円 |
-145万円 |
女性 |
- |
1016万円 |
- |
茨城県と全国の求人理由比較
茨城県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 |
茨城県 |
全国 |
茨城県-全国 |
退職医師の補充 |
18.40% |
17.50% |
0.90% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) |
26.30% |
27.80% |
-1.50% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) |
14.40% |
16.20% |
-1.80% |
休診中の診療科の再開 |
2.50% |
2.30% |
0.20% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 |
4.00% |
2.20% |
1.80% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ |
6.00% |
8.40% |
-2.40% |
救急医療への対応 |
13.40% |
14.10% |
-0.70% |
正規雇用が望ましい |
13.60% |
8.40% |
5.20% |
近々医師の退職の予定があるため |
1.40% |
2.90% |
-1.50% |
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