岐阜県は海岸線を持たない内陸県です。県内に飛騨・高山など多くの山地を有します。二次医療圏は「岐阜(岐阜市など)」「西濃(大垣市など)」「中濃(関市など)」「東濃(多治見市など)」「飛騨(飛騨市・高山市など)」の5つの圏域に区分され、岐阜医療圏への医療資源の一極集中が目立ちます。また地理的な事情から、県南部では愛知県への医療依存もみられます。人口10万人に対する医療施設従事医師数は近年増加傾向にありますが、まだ全国平均に及ばず、医師の絶対数の増加、岐阜圏域とその他の圏域との地域偏在の解消が急務となっています。特に不足している診療科は麻酔科(1.50)、脳神経外科(1.32)、産婦人科(1.29)、小児科(1.28)、耳鼻いんこう科(1.28)、放射線科(1.27) (カッコ内は必要求人医師数の倍率)であり、特にこれらの診療科において常勤可能な医師への求人募集が積極的に行われています。また女性医師の離職防止、再就職・転職支援対策も強化が進められています。
岐阜県の医師の平均年収は以下の通りです。
性別 | 岐阜県 | 全国 | 岐阜県-全国 |
---|---|---|---|
男性 | 1084万円 | 1227万円 | -143万円 |
女性 | 784万円 | 1016万円 | -232万円 |
岐阜県の求人理由は以下の通りです。
求人理由 | 岐阜県 | 全国 | 岐阜県-全国 |
---|---|---|---|
退職医師の補充 | 12.20% | 17.50% | -5.30% |
現員医師の負担軽減(患者数が多い) | 24.80% | 27.80% | -3.00% |
現員医師の負担軽減(日直・宿直が多い) | 13.80% | 16.20% | -2.40% |
休診中の診療科の再開 | 5.50% | 2.30% | 3.20% |
休棟・休床している病棟・病床の再開 | 5.30% | 2.20% | 3.10% |
外部機関からの派遣等から医師確保へ | 8.20% | 8.40% | -0.20% |
救急医療への対応 | 17.30% | 14.10% | 3.20% |
正規雇用が望ましい | 10.50% | 8.40% | 2.10% |
近々医師の退職の予定があるため | 2.40% | 2.90% | -0.50% |