若手・中堅の医師で専門医資格を取得している医師は7割以上に上るといわれます。資格取得者の半数以上は1つのみの保有ですが、残りの人たちは2つ以上の資格を保有しており、資格取得ニーズは高まっているといえます。専門医資格のニーズが高まっている背景には、「医療機関の専門医に対する評価が高まっていること」「自分の専門性を患者にアピールできること」「転職時の可能性が高まること」などが挙げられます。近年は、専門医資格を求人の応募条件に組み入れるケースや、給与に差をつけるケースも増えてきました。専門医を取得するには各学会の認定施設で研修し、専門医認定試験に合格する必要があります。大学病院や救急医療センター、高度救命救急センターなどの3次救急レベルの規模があれば、さまざまな分野の専門医を取得できる環境が整っているでしょう。民間病院は病院の標榜科目や得意科目によって、取得できる科目が限定されることがあるので注意してください。