- 慢性的な人手不足に加え、ペインクリニックなど新たな選択肢も
- 循環管理・呼吸管理・疼痛管理など手術中における麻酔管理のみならず、近年では、ペインクリニックや緩和ケアにおいても麻酔科医の経験・知識・スキルが必要とされています。日本麻酔科学会に属する、麻酔科医(標榜医・専門医・指導医)の数は全国で約9,600人。全身麻酔下で行われる手術件数は、年間に約253万件以上といわれており、単純計算で1人あたり年間に約210件、場合によっては10時間を超える大手術も行われるため、麻酔科医が慢性的な人手不足であることは否めません。
厚生労働省『必要医師数実態調査』をみても、全国的に求人数が多く、その数は、同じく人手不足が深刻といわれる、一般外科・精神科・小児科などとほとんど同じ状況にあります。
前述の通り、ペインクリニックや緩和ケアの現場においても麻酔科医の需要が高まっているため、今後ますます人手不足に拍車がかかることが予想されます。このように、引く手あまたといった状況の麻酔科医ですが、不規則な労働時間を理由に転職を考えている方は、ペインクリニックや緩和ケアも視野にいれて検討してはいかがでしょうか。
麻酔科医は外科をはじめさまざまな診療科との関わりが深い関係から、ある程度以上の規模の病院に勤務する方が多いようです。また厚生労働省の『医師の需給に関する検討会報告書』を見ると、麻酔科医は全体として増加傾向にあるものの、手術件数の増加や全身麻酔を麻酔科医に任せる医師が増えたことによる需要増にまだまだ対応しきれていないというのが現状のようです。
近年では麻酔科医は救急、ペインクリニック、緩和ケアなど活躍のフィールドの広がりとともに周手術期のリスクマネージメントを担うなど手術のクオリティを維持するためにも必要不可欠として幅広い医療機関からの求人が増加しています。
麻酔科医は外科をはじめさまざまな診療科目との関わり合いが深い関係上、ある程度以上の規模の病院に勤務する人が多いようです。また厚生労働省の「医師の需給に関する検討会報告書」によると、麻酔科医は全体として増加傾向にあるものの、手術件数の増加や全身麻酔を麻酔科医に任せる医師が増えたことによる需要増にまだまだ対応しきれていないというのが現状のようです。
近年では麻酔科医は救急、ペインクリニック、緩和ケアなど活躍のフィールドの広がりとともに周手術期のリスクマネージメントを担うなど、手術のクオリティを維持するためにも必要不可欠として幅広い医療施設からの求人が増加しています。
厚生労働省の「平成24年(2012年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によると、医療施設に従事する麻酔科医は平成20年12月時点で約7,070人(平均年齢41.9歳)に対し、平成24年12月時点で8,140人ほど(平均年齢43.1歳)となっています。4年間の間に医療施設に従事する医師の全体の増加率が6.2%であったのに対し、麻酔科医の増加率は15.2%と著しい伸びをみせています。
しかしペインクリニックや緩和ケアなど、医療のQOLを追求する医療施設が増加したことなどによる麻酔科医の需要増の方が伸び幅が大きく、麻酔科医に対する求人案件は件数的にも増加傾向にあり、また勤務先も非常に多彩になっています。もちろん従来からの総合病院・一般病院にも欠かせない診療科目であり、最近は美容医療関連のクリニックからの求人案件も目立ちます。この他老人保健施設、在宅診療所などからの求人も増えています。
救急救命科がある病院以外では当直なしという条件が多く、また出産・育児でいったん第一線を退いた女性医師のための復職研修制度や認定医・専門医資格を習得するための研修支援制度を採用している医療施設も数多くあります。なお、女性医師のために育児支援制度を整えている医療施設も少なくありません。
麻酔科の現員医師数は平成22年9月29日時点で7,421人、必要求人医師数は921人で、現員医師数と必要求人医師数の合計は現員医師数の1.12倍です。また現在は求人を募集していませんが、医療機関が潜在的に必要とする必要非求人医師数を含めた必要医師数は1,204人であり、現員医師数と必要医師数の合計は現員医師数の1.16倍です(厚生労働省 平成22年「院等における必要医師数実態調査の概要」より)。
麻酔科医は「麻酔管理」「循環管理」「呼吸管理」「疼痛管理」の4つが主な仕事です。麻酔科医の特徴として主治医となることはありません(一部のペインを除く)。手術や緊急の場合を除けば、比較的休みが取りやすいなど、医師として働く環境には恵まれています。また、女性医師の比率は38%と、ほかの診療科と比べて女性医師が多いことも特徴です。
麻酔科は長らく医師不足に悩まされてきましたが、現在では毎年200人ほど麻酔科医が増えています。ただし、麻酔科医はまだまだ足りていない状況なので、転職市場においても常勤医師を中心に求人は募集されています。