「外科」とは手術という方法で病気を治療する診療科目です。外科系の診療科には一般外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、胸部外科などさまざまな領域があります。また、外科から独立して確立している専門分野には整形外科、美容外科、脳神経外科などが挙げられます。このすべてを合計すると約3万人の外科医が働いているといわれます。近年、外科医の減少が急速に進行しており、大きな問題となっています。1994年から2006年までに医師の総数は19.3%増加しましたが、一般外科医師は12.7%の漸減となりました。そこで、手術手当の増額や医療クラークの増員による仕事の軽減など、外科医を取り巻く仕事環境の改善が進んでいます。2000年にはNPO法人「日本から外科医がいなくなることを憂い行動する会」が発足し、若手外科医師を増やすために、医学生や研修生への教育や行政の働きかけがはじまりました。転職市場においても外科系の求人ニーズは高まっており、常勤医師を中心として好条件求人も多く募集されています。