- 対象領域の患者数が増加する一方、全国的に専門医不足
- 甲状腺疾患や副甲状腺疾患などの疾患から、糖尿病・高尿酸血症(痛風)・脂質異常症などの代謝疾患、さらには内分泌疾患を原因とした高血圧まで、ホルモンや血圧の異常によって生じる病気を専門に扱う内分泌内科。バセドウ病や橋本病に代表される甲状腺疾患は、潜在的な患者も含めると全国に約1,000万~2,000万人、糖尿病患者数は約1,100万人、痛風の予備軍は約500万人といったように、内分泌内科の患者数は年々増加の一途をたどっています。
その半面、内分泌内科専門医の数は約2,000人と非常に少なく(一般社団法人日本内分泌学会データ)、内分泌内科領域の患者総数から考えてみても、全国的に専門医不足という状況がみてとれます。
このように内分泌内科専門医の需要は高まる一方であり、さらに近年では、内分泌疾患の治療に関連したさまざまな研究や先進医療の導入などに力を入れる病院も増えてきているなど、将来性ややりがいを含めて、他科に比べて魅力的な科目といえるかもしれません。これを機に転科を考えるのもよいのではないでしょうか。
内科の中でも専門性の高い分野の診察・治療を行う内分泌内科。内分泌内科の専門医師は、幅広い臓器の診寮を行うことになるため、多岐にわたる知識とスキル、経験が必要とされます。そのため、内分泌内科の専門医師に対するニーズは非常に高く、急性期病院から慢性期病院、診療所・クリニックに至るまで、さまざまな医療機関で求人が出ています。
常勤である正社員募集はもちろん、非常勤のアルバイト募集もあるので、多様な働き方が可能です。専門性の高い分野である内分泌内科。バセドウ病や甲状腺がん、粘液水腫症などといった甲状腺疾患から副甲状腺疾患、男性性腺・女性性腺疾患、骨代謝疾患、糖代謝異常など、その対象疾患は大変多く、診療内容についても非常に幅広くなっています。中でも特に糖尿病の疾患を持つ患者さんは増加傾向にあり、糖尿病診療をメインに行っている内分泌内科を持つ医療機関も少なくありません。生活習慣病ともいわれる糖尿病は、日本において深刻な疾患となっており、患者数の増加に伴い、医師へのニーズも高まりをみせています。
内分泌内科での医師求人案件は豊富にあり、募集している医療機関は総合病院から一般病院、診療所・クリニックまで、多岐にわたります。それぞれの医療機関によって医師に求められるスキルや経験が異なりますが、急性期病院では一般的に、合併症を患う患者さんの手術時におけるコンサルタントといった役割が求められることが多いようです。一方、慢性期病院の場合は、専門外来や病棟管理などといった役割が多く、専門性を活かして働ける環境になっています。転職に有利なのは、内分泌専門医や糖尿病専門医、リウマチ専門医などといった認定資格を持つ医師です。
内分泌内科は対象となる疾患や診療内容が幅広いため、それぞれのスキルや経験を活かせる職場や、将来のキャリア像を思い描ける職場を探すといいでしょう。
内分泌内科は、ホルモンの異常により生じる疾患に対して専門的な診察と治療を行う医療科目です。厚生労働省の平成22年「病院等における必要医師数実態調査の概要」によると、内分泌内科の代表格ともいえる糖尿病内科の常勤医師は1,567人、非常勤医師は331人となっています。
内分泌内科が扱う疾患は甲状腺疾患を除けば、比較的まれな疾患が多いことが特徴ですが、甲状腺疾患は潜在的な患者を含めると1,000万~2,000万人もいるといわれています。内分泌疾患の多くは自覚症状が現れにくく、疾患としての認知度はまだまだ低い状況にありますが、内分泌疾患の治療は将来にわたるQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)の向上には欠かせません。肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病にも内分泌疾患が潜んでいる場合があります。そのため、転職市場においても注目度が高まっている診療科目です。求人募集においては糖尿病専門医資格取得者を歓迎する求人も多いようです。
内分泌内科の常勤医師求人・転職募集情報を都道府県で絞り込む