- エリアごとのバラつきが少なく、他科に比べて常勤の割合が高い
- 心臓・血管に関する診療を専門とする循環器内科は、日本人の三大死因のうちのひとつである心疾患に深く関与していることから、厚生労働省『必要医師数実態調査』をみても、一般内科医を除く内科専門医の中で最も医師数が多く、また必要医師数も他科に比べて多くなっています。
日本人のライフスタイルの変化とともに増加している、高血圧や糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病の診察や治療をはじめ、それらに起因する心疾患に対するカテーテル治療など、患者さん一人ひとりと向き合う診療が求められる循環器内科では、常勤者数が他科に比べて多い傾向にあることも特徴のひとつです。
全国的にも求人数にあまりバラつきがないため、転職を考える際には、条件面なども考慮したうえで、長く働ける職場を選ぶことがカギといえそうです。
厚生労働省の「平成24年(2012年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」において、循環器内科の医師数は約11,540人となっており、内科の中では一般内科や消化器内科の医師数に次ぐ多さです。全診療科目の医師数に占める割合も高く、4.0ほど。医師の平均年齢は44.7歳で、比較的若いといえます。
循環器内科の医師に対する求人数も多く、さまざまな医療機関から募集が出ていますので、活躍できるフィールドも幅広くあります。高血圧や狭心症、不整脈、脂質異常症、心不全、心筋梗塞など、心臓や血液といった循環器系の疾患に関する診察・治療を行う循環器内科。中でも、欧米のような食生活が進んだり、高齢化が進んだりしたことによって、心不全や虚血性心疾患、末梢動脈疾患が増加傾向にあります。こうした疾患に対して、患者さんへ生活習慣を改善するよう指導したり、早期発見ができるよう、定期的な検診を呼び掛けたりする取り組みが行われています。
循環器内科に勤務する医師数と求人数に関しては、厚生労働省による平成22年の調査結果をまとめた「病院等における必要医師数実態調査の概要」をみると、現員医師数は約8,260人で、内科系の中でも一般内科に次ぐ多さです。必要求人医師数は約870人で、倍率は1.11倍となります。
循環器内科の医師求人は非常に多く、勤務形態についても常勤の正社員から非常勤のアルバイトまで幅広くあるため、それぞれのライフスタイルや目的に合わせて働けます。募集している医療機関は、総合病院から循環器専門の病院、診療所・クリニックまで、さまざまです。医師へのニーズとしては、心臓カテーテル専門医や、それを含めた総合的な循環器内科医療が行える医師が求められているという傾向があります。中には高額の収入となる案件も多数あるので、転職によってキャリアアップだけでなく収入アップも目指せます。
循環器内科の現員医師数は平成22年9月29日時点で8,262人、必要求人医師数は874人で、現員医師数と必要求人医師数の合計は現員医師数の1.11倍です。また現在は求人を募集していないものの、医療機関が必要としている必要非求人医師数を含めた必要医師数は1,077人で、現員医師数と必要医師数の合計は現員医師数の1.13倍です(厚生労働省 平成22年「病院等における必要医師数実態調査の概要」より)。これは、現員医師数に対する必要医師数の倍率(全診療科平均)の1.14倍をやや下回りますが、依然として需要のある医療科目だといえます。
循環器内科は「高血圧」「糖尿病」など、いわゆる生活習慣病と深く関わっている分野であり、近年の健康意識の高まりを受けて、医師の間でも注目されています。近年は循環器内科といっても細分化が進み、各循環器疾患のプロフェッショナルが求められている時代です。もともと常勤・非常勤ともに求人募集が盛んな分野ですが、特定疾患の知識を深めることで、より転職がしやすい傾向にあります。
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