内科は医師数が最も多い診療科です。また、ひとくちに内科といっても一般内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、感染症内科などさまざまな診療科があり、このすべてを合計すると約9万人の内科医が働いています。一般に求人募集が多いのは、循環器内科や消化器内科、呼吸器内科、神経内科です。内科医は総合病院、一般病院、診療所だけでなく、老人保険施設や訪問医療などさまざまな施設や地域で募集されており、常勤・非常勤を問わず求人ニーズが高い診療科目です。転科を考える医師に選ばれることの多い診療科でもあります。内科は幅広い疾患に対応できる診療科ですが、近年は内科全般に精通することが不可能になっている現実もあり、内科医の専門医志向が高まっています。そこで、日本内科学会では「認定内科医」「総合内科専門医」という2つの認定制度を設けています。なお、認定内科医は2018年をめどに、「新・内科専門医」への移行が予定されています。