DtoDレジデントは、総合メディカルが運営する、医学生・研修医向けの総合キャリア情報サイトです

DtoDレジデントロゴ

医療機関の方へ

東名厚木病院の研修ゲンバ

  • 院長・副院長 インタビュー
  • 研修医 インタビュー

※下記掲載内容は、2016年1月現在の情報です。

  • 山下 巌先生(院長)

    山下 巌先生(院長)

    昭和60年 富山医科薬科大学医学部卒、平成元年 同大学院卒。
    平成9年 富山医科薬科大学 第2外科 助手、平成11年10月 東名厚木病院 外科、平成13年4月 東名厚木病院 救急部長。

  • 日野 浩司先生(副院長・臨床研修委員長)

    日野 浩司先生(副院長・臨床研修委員長)

    昭和62年 富山医科薬科大学医学部卒、昭和63年 富山医科薬科大学 第二外科入局。
    平成18年 東名厚木病院 乳腺外科。
    現在は乳腺外科、緩和ケア、在宅も担当。

東名厚木病院の特徴をお聞かせください。

院長:
当院は267床(全床急性期)の中核病院で、厚木周辺地域の24時間救急医療を積極的に行っています。数にして、年間に救急車4,600台、救急受診13,000名を受け入れています。
副院長:
昭和56年に開設されて以来、外科と急性期を中心として担っています。そのため、救急に魅力を感じて当院を選ぶ研修医も多いですね。地域に貢献するという思いから、開設当初から在宅も続けられています。

東名厚木病院の初期研修の特徴を教えてください。



プログラム選択の柔軟性が高い

副院長:
どの科を回るか、あらかじめ1年間の予定を決めておくのではなく、研修を進める中で、研修医との話し合いながら柔軟に組んでいきます。基本的には2か月単位で計画しますが、月1回開催される研修医会(研修医と臨床研修委員長が出席)で最終的に決定します。

週1回の麻酔科必修

副院長:
1年次は、週1回の麻酔科研修を必修としています。毎週、経験を重ねていくことで、どの研修医も確実に技術を身に付けることができます。希望者は2年次も継続可能です。
麻酔科研修が素地となって、月2~3回行う救急当直でも、半年ほど経てば、一人でできることが増えてきます。
院長:
中心静脈でも、カテーテルでも、短期間で集中して行うより、毎週1回継続して行っていくことで、挿管や心肺蘇生、一通りの救急処置を自信をもってできるようになります。看護師や臨床検査技師などコメディカルも、研修医を大切にしながらいろんな知識を教えて、病院全体として育てようとしています。指導医だけでなく他職種連携のチーム医療の中で、研修医が育つ環境があります。

他病院との連携プログラム

副院長:
産婦人科・小児科は海老名総合病院、精神科は愛光病院を協力病院として行われます。
また、2年次の地域医療枠は、沖縄の診療所で2週間、残りの2週間は当院で在宅の研修を行います。病院で在宅医療を行っているところはめずらしいので、勉強になると思いますね。私を含め4人の在宅を担当している医師に同行して研修を行います。

研修医の受け入れ態勢や研修中のサポート体制で工夫されていることはございますか。

副院長:
年間20名くらいの学生さんが見学に来られるのですが、案内は主に研修医が行い、見学の後はたいてい飲み会が開かれます。実際に働いている研修医が今どういう状況なのか、ざっくばらんに聞いていただくのが一番参考になると思います。もっと他の科も見たいと、2回、3回と見学に来る人も多いですね。
院長:
昨年、JCEP(NPO法人 卒後臨床研修評価機構)による臨床研修評価を受け、認定を受けました。臨床研修評価は一つの基準ですが、これをきっかけにさまざまな点を見直す機会にもなりました。また、厚労省で定められているルールを守ったうえで、どのように独自性を出せるか、と考えています。週1回1年間の麻酔科研修もその一つです。
初期研修の2年が経って、当院に残るにせよ、他の病院に行くにせよ、最低限、命に関わることが起きた場合に自分である程度できること、各科専門医が治療を開始するまでの適切な検査、初期治療を行える能力を身に付けることが、医師として必要だと思います。CTの読影に関しても、臨床検査技師はいますが、自分で読むようにと指導しています。私たちの時の外科では、半年も過ぎれば外の病院に出て、全科の1人当直をしていました。指導医は、安全を担保しながら、早く教育して早くできるようにさせる責任があると考えています。
副院長:
サポート体制としては、チューター制度をとっていて、1人に1人担当がついて月に1回面談を行っています。医局はワンフロアで、研修医と他の医師とは空間的にも隔たりがありませんが、2年前に駆け込み寺的な役割として研修医室をつくりました。設備としては電子カルテの閲覧可能なPCと2段ベッドくらいですが、夜呼ばれたときに仮眠をとったり、うまく使ってくれればと思います。

研修医とのエピソードで印象に残っているものがございましたら教えてください。

副院長:
沖縄での地域医療研修中の研修医から絵葉書をもらったときは嬉しかったですね。きれいな青い海の写真に、ちゃんと研修しているのかなと思ったりもしましたが(笑)
院長:
エピソードはたくさんありすぎますが・・・学年によっていろんなカラーがあって面白いですね。何でもやりたがる学年もあれば、少し引きながら静かにやっている学年もあります。
副院長:
「集団の性格」というのでしょうか、不思議ですね。性格の違いはありますが、1年経てばどの学年もできるようになってくるものです。また、嬉しいことに、研修後、当院に残ってくれる人たちが増えています(昨年は3人、今年は2人)。
院長:
研修の募集定員も4人から5人、6人へと増えてきました。たすきがけプログラムを実施している富山大学と山梨大学でも、当院で研修した先輩が良さをPRしてくれることもあって人気だそうです。

研修医との関わりのなかで大切にされていることはなんでしょうか。

副院長:
「研修医」というより、一人の大人として見ています。研修医にとっては初めての社会人生活ですから、そういった面での指導が必要なこともありますね。
医療の面では、1年目といえども医師としてはプロフェッショナルですので、どういった言葉遣いをすればいいのか、患者さんとどのように接したらいいのかアドバイスしています。
院長:
研修医と他の医師、分け隔てなく接しています。研修医はウェアこそ違うものを着ていますが、研修医だからどうのこうの、という感覚がありません。同じ空間で同じ医師として同じように働いています。研修医と他の医師の待遇も一緒。休みも平等です。
そのうえで、病院の中で研修医が何をしているのか、どうしているのか、一人ひとりの技術や技量、医師としてどうかは常に見ています。当直をさせるときは、患者さんと一人で話をできるか、どこまでできるか、やるかどうかを見極めないといけません。危ないことはさせたくありませんが、できるギリギリのラインを見定めて、一人でやらせるか、見ながらやらせるかなどを判断します。精神状態にも気を配っています。

これから初期臨床研修病院を選ぶ医学生へメッセージをお願いします。

副院長:
見学に来て、今の初期研修医がどのように働いているかを見てもらいたいですね。いきいきと働いているかどうか、周りのスタッフとのやり取りの様子がポイントだと思います。研修医を育てるのは指導医だけではありませんから。
院長:
研修医が楽しそうに働いているのが一番ですね。嫌々やっていてはつまらないですが、楽しければ笑顔も出るし、患者さんにも伝わります。「患者さんと触れ合う方が面白い」という人には当院のようなところがいいと思います。
とにかく2年間、責任を持って技術を身に付けられるようにします。逆に言うと、この2年間を逃してしまうと、3年目以降で身に付けるのは難しくなってきます。どの専門科に進むにしても、初期救急の技術は医師として必要なことだと思っています。
  • 院長・副院長 インタビュー
  • 研修医 インタビュー