【第1回】第111回国家試験を振返り、第112回国家試験に向かう

第111回国家試験総括
第111回国家試験は「3日間・総数500問」の現行国家試験最後の国家試験だった。
合格率が88.7%と、前回(110回)より約3%(人数で約100人)低下した。
新卒者合格率が、前回の94.3%から、91.8%に、約2.5%低下した。
合格基準点が一般64.6%(110回は62.8%)、臨床63.5%(110回は65.3%)。
※臨床問題は単なる過去問を解くだけでは合格できず、臨床的思考力が強く要求されてきた。
合格率データ
合格率 | 受験率 | |
---|---|---|
新卒 | 91.8%(出願者では88.8%) | 96.75%(人数では296人未受験) |
既卒 | 54.3%(429/790) | 92.6%(790/853) |
合格基準
一般問題を1問1点、臨床実地問題を1問3点としたとき
- 必修問題については、160点以上/200点
但し、必修問題の一部を採点から除外された受験者にあっては、必修問題の得点について総点数の80%以上とする。 - 必修問題を除いた一般問題及び臨床実地問題については、
一般問題は、128点以上/198点 64.65%以上
臨床実地問題は、381点以上/600点 63.5%以上 - 禁忌肢問題選択数は、3問以下
出題の傾向
- 基礎から臨床まで、臨床医として幅広い知識と応用能力を要求する試験で、完成度が高い。
- 必修問題はやや判断に迷う問題もあるが、合格点確保には普通に勉強していれば十分。
- 英語は比較的長文が2問出題された。
- 一般問題は基礎的問題から、かなり詳細な知識問題まで幅が広かった。
- 臨床問題は第112回の前哨戦のようであり、既出問題の応用から、基礎問題、臨床判断能力を問う問題など、多岐に及んだ。
医師国家試験ガイドラインの変更
- 医学の進歩や社会環境の変遷に伴い、医師国家試験のガイドラインが4年に一回変更される。
- 2016年に「医師国家試験ガイドライン」の変更があった。これは2018年2月の第112回医師国家試験から適応される。
第112回新制度国家試験について
- 平成27年度に共用試験CBTの合格基準の統一化に伴い、平成30年の第112回国家試験から変更になる。
- 一般問題は現行200問から100問に減少。
- 臨床実地問題は現行200問のまま。
- 必修問題は現行100問のまま。
第112回国家試験について
推測される112回新制度国家試験
日程:2018年2月10・11日の2日間。 問題数:400問
内訳:一般問題100問、臨床実地問題200問(うち3連問30問程度)、必修100問(うち必修の一般50問、臨床50問)
判定基準:必修は80%以上、一般1点・臨床1点
第112回国家試験への対策ポイント
- 机に向って国家試験の過去問解説を聞いたり、過去問や模試の問題を解くだけでは不十分で、その内容・意味をよく理解する必要がある。
- 系統講義によって考えながら、網羅的に全範囲の基礎的知識を身につける。
- 基礎知識は臨床とのつながりを重視して、さらに、臨床現場で経験や臨床的思考力、最先端の考え方を会得することが重要。
第112回に向けてMACが考える国家試験対策
今回数問差で不合格となった学生さんの多くは、
- 知識がバラバラで系統的に整理されていない。
- 臨床(患者management)の流れが断片的である。
それゆえ、知識に凸凹があり、論理的なつながりに弱い。
それでは、臨床問題重視のこれからの国家試験には対応できない。
国家試験では医師としての臨床能力を問いたいのであり、座学で得た知識だけの頭でっかちは医師として使えない。
- そこで、もう一度、系統講義で基礎から系統的に知識を整理する。
- その知識を臨床に応用する:すなわち、症例検討で患者のmanagementの練習を行う。
- それで得た知識を臨床現場で実習することで、臨床能力を確実なものにする。
- 確認テストにより、試験において応用できるか、のチェックを行うこと。
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