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 > 〔3時限〕「聞く力」と「話す力」を向上させるために知っておきたいこと

【第5回】目指せ!国境なきドクター!

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インターネット、論文、国際学会…、英語が一般共通語となっている今、最先端の情報を得るためには英語の能力が求められています。
スマートDr.たるもの、問診に来た外国人ともペラペラとしゃべりたい!
今回は医療英語のプロであり、医療通訳の普及にも努めている日本大学医学部の押味貴之先生に医療英語学習のワザとコツを伝授していただきます。

押味 貴之

押味 貴之(おしみ・たかゆき)
1972年生まれ。
日本大学医学部 医学教育企画・推進室 助教(医学英語担当)、日本医学英語教育学会評議員、日本英語医療通訳協会(J.E.)理事、米国Cross Cultural Health Care Program 公認医療通訳トレーナー。
「医療英語」、「医療通訳」、「外国人医療」をキーワードに執筆・教育・啓蒙活動に携わる医師。
日本医学英語教育学会評議員として、医師や医学生などの医学英語教育に幅広く携わる一方、海外の医療通訳を中心に調査・研究活動を進め、全国各地で英語医療通訳者の養成に携わる。

スマートDr.養成講座 第5回 目指せ!国境なきドクター!

〔3時限〕 「聞く力」と「話す力」を向上させるために知っておきたいこと

■ 動画コンテンツをフル活用しよう
話し言葉を学ぶには「聞く」ことが第一です。そこで強い味方となってくれるのがインターネット上の動画コンテンツです。
podcastには音声だけのコンテンツもたくさんありますが、初心者には動画コンテンツをお勧めします。内容としても「患者向け」と「医療者向け」のものがありますが、まずは CareFlash videos や Videojug、それに Mayo Clinic Medical Edge のような「患者向け」のコンテンツをお勧めします。これらは何を話しているかが聞き取れなくても、トランスクリプトが付いているので全てのセリフを確認することができますし、患者さんが使う一般的な英語表現も学ぶことができるからです。
「医療者向け」のコンテンツとしては、有名なNew England Journal of Medicineなどの様々医療者向けのpodcastコンテンツや、最新の外科手技をライブ形式で紹介するOR-Liveなどがお勧めです。
この他にもtechnology, entertainment, and designの各分野での画期的なアイディアを紹介する TED にはプレゼンテーションやパブリックスピーキングのヒントがたくさんあります。このTED にはinteractive transcriptという、トランスクリプトに動画も対応する機能が付いていますので、自分が練習したいトランスクリプトの箇所だけを反復して見ることも可能です。もちろんこれらの動画コンテンツは全て無料です。是非ご活用ください。

■ Youtube とは「最高の発音辞書」である
皆さんはYoutubeをどのように活用していますか?
もちろん色々な楽しみ方や活用法があるのですが、ここでお勧めしたいのが「発音を確認するための辞書機能」です。
インターネット上には dictionary.comなど、医学用語にも対応した無料の辞書がたくさんあり、これを活用することも大切です。しかし発音に限って言うならば、dictionary.comやStedman's Medical Dictionaryといったものでも、正しいとは限りません。実際にそれらの用語がどのように使われているかを確認することが重要です。そんな時に有用になるのがYoutubeです。もちろん辞書と違ってexpert opinionではないので、使う側にも一定以上の知識と経験が必要になるのですが、うまく使えば有名な辞書以上に発音の確認に使えます。特に「発音を調べたい用語」と「その分野で著名な医師」を組み合わせて検索することによって、「発音を調べたい用語をその分野で著名な医師がどのように発音しているのか」を調べることが可能になります。
このようにYoutubeには辞書としても有用な機能がありますので、是非皆さんもお試しください。

■ Extemporaneous styleを目指そう
国際学会で発表する際、実に多くの日本人医師が原稿を読む reading styleを取っています。
もちろんこれは時間が限られた口頭発表では、情報をモレなくダブりなく伝えるために有用な方法です。しかし同時に聴衆の興味を失ってしまいます。極論を言えば、口頭発表は「自分の研究に興味を持ってもらえる機会」であればいいのです。したがって原稿を読む reading styleではなく、原稿の内容を覚えた上で自分の言葉で話す extemporaneous styleを目指す必要があるのです。
こう言うと「そんなことができるなら苦労しない」「話せないから困っているんだ」という反論が聞こえてきますが、ここでいうextemporaneous styleとは皆さんが思うほど難しいことではないのです。多くの日本人は発表の場で「恥をかきたくない」という思いが強く、「完璧な英語」で話そうとします。しかしたとえ「グダグダの英語」であっても、自分の言葉で話す方が、原稿を読むよりもはるかに聴衆の印象に残るのです。
日本大学医学部では、毎年学生がプレゼンをしますが、120名の学生が一人残らず原稿持ち込み禁止のextemporaneous styleで話します。それほど多くの学生が皆、「話してみたら何とかなった」「原稿を読まずにやるのが当たり前」という感想を抱いています。もちろん最初は原稿を丸暗記しようとします。しかしそんなことは不自然だということもわかってきて、次第にextemporaneous styleが身に付いてきます。原稿に頼った発表をし続けると、それだけextemporaneous style のデビューが遅れます。年齢が重なるにつれて恥をかきたくないという思いも強くなるものです。
皆さんも一日も早く原稿なしのextemporaneous styleでの口頭発表デビューすることをお勧めします。