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 > 〔8時限〕栄養学で病気予防(後編)

【第15回】食は生命なり!栄養学を知る

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研修医のみなさんは、栄養学についてどのくらいご存知でしょうか?医学部では疾患について学ぶ際に食事療法などの観点から栄養についても学びますが、栄養学をじっくりと学ぶ機会はないのが現状です。研修医となり食事の指示を出す段になって、栄養学を学ぶ必要性をひしひしと感じているドクターも多いことでしょう。
今回は、自治医科大学で41年間、医学生のために栄養学指導を行っている私が、医師のみなさんにこれだけは知っておいていただきたい栄養学についてアドバイスいたします。

香川 靖雄

香川 靖雄(かがわ・やすお)
自治医科大学名誉教授。女子栄養大学副学長。
1932年東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業。聖路加国際病院、東京大学医学部助手、信州大学医学部教授、米国コーネル大学客員教授、自治医科大学教授、女子栄養大学大学院教授を歴任。専門は生化学・分子生物学・人体栄養学。1985年に日本医師会医学賞を、1996年に生化学研究に対し紫綬褒章、2006年には生化学研究・教育に対し瑞宝中綬章を受賞している。
著書に『ゲノムビタミン学』(建帛社)、『生活習慣病を防ぐ』(岩波書店)、『時間栄養学』『香川靖雄教授のやさしい栄養学』(女子栄養大学出版部)などがある。

〔8時限〕 栄養学で病気予防(後編)

■ 栄養によるがんの一次予防

がんを防ぐための新12か条
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厚生労働省の調査によると、2011年の死亡数・死亡率(人口10万対)を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物で35万7185人、283.1、第2位は心疾患19万4761人、154.4、第3位は肺炎12万4652人、98.8、第4位は脳血管疾患で、12万3784人、98.1となっています。がんの死因順位、第1位は1981年以来、続いているのです。
がんの原因は喫煙が3分の1、食事が3分の1を占めており、食事による予防・改善が重要視されています。

これは、世界がん研究基金の「がんを防ぐ食生活のすすめ14ヵ条」を見ても分かるように、メタボの予防ととてもよく似ています。
また、がんの元になる細胞変異や初期がんには苦痛がないため放置されやすい傾向にあります。
正しい生活習慣を身につけると同時に、毎年検診を受けて、早期発見・早期予防・早期治療をすることが大切です。

■ 栄養学を取り入れ健康寿命を延ばす医療を!

COLUMN 坂戸市は栄養指導で医療・介護給付費の削減に成功!
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日本人の平均寿命は長くても、70代以上の約半数が血圧を下げる降圧剤を、4分の1がコレステロールを下げる抗コレステロール薬を服用しているのが現状です。また、寝たきりで余生を過ごす人も多く、莫大な医療費による保険制度の逼迫も問題となっています。
たとえば、糖尿病の慢性合併症である糖尿病性腎症の透析療法には、1ヵ月に約50万円かかります。現在、日本では約30万人が透析を受けていますから、1%の人が1ヵ月透析療法を遅らせるだけでもおよそ15億円削減できるのです。
同時に、元気な高齢者が増えれば、さまざまな仕事においてボランティアなどで社会に貢献することも可能です。

女子栄養大学の栄養クリニック開設以来、40年以上に渡る4000人あまりの病歴調査からみても、病気を予防できるのは栄養学だけなのです。
ぜひ研修医のみなさんも診療に栄養学を取り入れて、健康寿命を延ばす医療を目指していただければと思います。