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研修医相談室 【第6回】

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研修プログラムを途中で変更することは可能でしょうか。
また変更するためにはどのような手続きが必要ですか。

相談者イメージイラスト

初期研修医2年目です。現在、大学病院の研修プログラムで研修をしており、1年目は関連の地方の病院で、2年目は大学病院で研修を行っています。
当初は、研修終了後、3年目に自分の希望する大学病院の特定の診療科で少しでも早く働きたいという考えから、大学病院のたすきがけ方式のプログラムを選択しました。
しかし実際に研修をしていくうちに市中病院でもう1年、患者さんと接する方が自分のためになるのでは、と強く思うようになってきました。計画性がないと思われるかもしれませんが、実際に研修プログラムを変更することは可能でしょうか。また変更するにはどのような手続きが必要なのか、アドバイスをお願いいたします。

北村先生の回答

現在研修を行っている大学の了解が得られて、受け入れてくれる側の病院の研修生の定員に空きがあれば変更は可能です。ただし、大学もより良い医師を育てていくために一生懸命に取り組んでいますので、あまり気軽にではなく、よく考えて決断してほしいと思います。

結論から言うと途中で研修プログラムを変更することは可能です。条件として、現在研修を行っている大学側と、受け入れてくれる病院側の了解が得られることが必要です。
中断する側は認めてくれると思いますが、受け入れ側の病院の研修生の定員がフルマッチになっている場合は、人数が増えてしまうことになるので難しくなります。基本的にはフルマッチになっていないことが条件になります。

ただし、2004年に新しい研修制度が始まって、研修医にとって自由度が増えたのは大変に良いことですが、自由の裏側には責任もあるということも忘れないでいてほしいと思います。
大学側もより良い医師を育てるために一生懸命に取り組んでいますので、やはり途中でやめられるとがっかりすると思います。そうした意味では、変更のハードルはあまり低くは思わないでほしいのです。
本来は、マッチングのときによく考えて決めてほしいものですが、実際に研修を行ってみないとわからない部分もあるかと思います。そのために途中で変更できるシステムもあるわけですから、一生懸命に考えて、それでも変更したいと思うなら、両方の病院に確認して手続きを行って下さい。

手続きとしては、現在研修中の病院から「中断書」をもらい、新しい病院の担当者に提出することが必要です。双方の病院の担当者がそれぞれの地方の厚生局に書類を届け出ることで、手続きは完了します。

北村 聖先生
東京大学医学教育国際協力研究センター 教授
東京大学医学部附属病院総合研修センター
総センター長
北村 聖先生

東京大学での研修には、どんな特徴がありますか?

患者数が多く、さまざまな症例を経験できるのが一番の特徴です。また、指導医の人材が非常に豊富なため、いろいろなタイプの先輩たちから学ぶことができます。

東大の研修プログラムは、非常にオーソドックスなものですから、このプログラムは東大にしか存在しないというようなユニークなものは特にありません。

一番の特徴は患者さんの人数とバリエーションが非常に豊富だということです。病床数が1200床、1床あたり年間24~5人の患者さんが入院するとして、1年間で、およそ3万人もの入院患者さんがいることになりますから、質量ともに多くの患者さんと接することができます。当院では、ほとんどの研修医が100人以上の入院患者さんの退院サマリーを書くことになっていますから、その数は国内で最も多いのではないかと思います。

北村 聖先生

また、東大病院には約1000名近くの医師が在籍しています。“振り向けば指導医”というほど指導医の層が厚いということも、大きな魅力だと思います。有名なカリスマ指導医がいるというのではなく、研究医も臨床医もいる、いろいろな指導医が常に近くにいて、質問に答えてくれるほうが研修医にとっては心強いはずです。すでに、現在の研修制度のもとで研修を終えた医師もたくさんおりますから、いまの研修医の気持ちもよく理解してもらえるでしょうし、3年後、5年後に自分がなりたい医師のロールモデルが見つかる病院だと思います。

東大病院で研修を受けるにあたっての心構えを教えてください。

やる気をもって自分から取り組めば、それだけ多くのものが得られます。また、たくさんの同級生と親交を深めることで、生涯にわたってのかけがえのない人脈を築くことができます。

患者さんと指導医だけでなく、研修医の数も多いという点も東大病院の大きな魅力だと思います。人数が多いぶん、やる気のない人にまで丁寧に教えていくというスタイルはとりにくいのが現実です。ですから、指示があったときだけにやるというのではなく、自分からやる気をもって取り組んでいくことが求められます。自ら進んで質問したり、動いたりすれば、それだけ得られるものも多くなります。

また、研修生がたくさんいるのですから、より多くの同級生と親交を深めることも大切です。私はオリエンテーションの最初に「人間関係は一番の宝。お互いに共感したり、反発したり刺激をしあいながら、自分も磨かれていきます。最悪なのは友達をつくらないこと。孤独にならずに、できるだけ多くの人と友達になって下さい」と伝えています。同級生同士が切磋琢磨していくことで、グループダイナミック的な力を発揮します。このことは、研修生が少ない病院ではなかなか経験できないことではないでしょうか。

それぞれの分野で活躍していくうちに、40歳を過ぎるころには、仕事で情報交換をしたり、何かを頼んだり、頼まれたり、お互いがかけがえのない存在であることに改めて気づくはずです。たくさんの同級生と親交を深めることで、生涯にわたっての、かけがえのない人脈を築くことができるのです。