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研修医相談室 【第5回】

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結婚、出産を機に辞めた女性医師の再復帰は難しいのでしょうか。
また、復帰しやすい科目、復帰支援に積極的な病院なども教えて下さい。

相談者イメージイラスト

研修医1年目の女医です。近年、女性医師の割合が増えるにつれ、子育てと仕事の両立で悩む人も増えてくると思います。私も将来、結婚をして子どもを生んでも医師を続けたいと思っていますが、先日女性医師が結婚、出産を機に医師を辞めてしまったら、復帰できずに医師免許はただの紙切れになった、なんて話を耳にしました。例えば、結婚や出産を機に医師をやめ、専業主婦になった女性医師は、子どもが大きくなった後、再び医療の現場に復帰するのは、やはり難しいのでしょうか。また復帰しやすい科目、女性医師の復帰支援に積極的な病院や公的な取り組みなどについて教えてください。

平田先生の回答

出産後も継続して働ける制度が整ってきていますので、辞めずに続けるかどうかは自分次第です。当院では女性医師の支援に積極的に取り組んでいます。

産休や短時間勤務など出産する女性医師を支える制度がたくさんできていますので、妊娠、出産をしても辞めずに継続して働ける環境は整ってきています。出産後も仕事を続けられるかどうかは、むしろ個人の意識に大きく左右されると思います。例えば、子育てや子どもが具合の悪いときの対応など、細かいところまですべて自分のやり方でないと納得できないとなると、結局は仕事を辞めて自分で子どもを育てるという結論になってしまいがちです。女性医師の場合、自分に知識があるだけに、なかなか人任せにできない面もあるようです。まだ3歳児神話が根強く残っていて、欧米先進国のようにベビーシッターに預けて働くのが当たり前という文化が育っていないのかもしれません。

一方、出産しても働き続けるのが当然と考えている女性医師が増えているのも事実です。当院には女性医師支援センターもできましたし、産前産後の休暇を始め、時短勤務、時間外労働の制限など、小学校入学まではいろいろな面で働きやすい環境が整備されています。当初は制度を利用できる人数に制限があったのですが、女性医師が3割を超えた現在、もはやそんなことは言っていられない時代です。希望をして申請すれば、きちんと制度が利用できる仕組みを作りました。当院ではここ数年で4名の女性医師が研修期間中に出産していますし、研修を終えられた後われわれの神経内科だけでも現在2名が産休中、2名が時短勤務中です。

平田幸一先生
獨協医科大学 神経内科 教授
獨協医科大学病院 臨床研修センター長
平田幸一先生

若いうちに早めに子どもを産んで復帰するか、キャリアを積んでからにするかは個人の考え方なので、どうすべきという立場ではありません。中には卒後1~2年で医師としての一生が決まるなどという人もいますが、私個人としては、そんなことはないと思います。若い時期に少しくらい休んだからといって、復帰後に十分に挽回できますし、出産や育児は一つの経験としてその後の医師としての仕事にも活かせることが多いのではないでしょうか。

一度退職した女性医師の再復帰支援にも力を入れており、週20時間の短時間勤務(原則夜勤なし)を導入し、復帰を支援しています。病院全体で現在19名(そのうち越谷病院3名)の方が利用しています。

診療科に関しては、あえて子育てに適した科という視点よりも、自分が取り組みたい分野を選ぶべきだと思います。現実的には外来中心の内科系が向いているとはいえますが、外科系が絶対にできないというわけではありません。

女性医師を支援するシステムが整ってきた今、長期的に働けるかどうかは個々の医師の考え方次第といえると思います。

獨協医科大学での研修には、どんな特徴がありますか?

豊富な症例を経験できると同時に、国際的に通用する最先端の研究を通してリサーチマインドを身につけることができます。

当院は全国の大学病院の中でも症例数が非常に多く、常に上位10位以内に入っています。豊富な症例を学べると同時に、診療体制の上に必ず研究グループが位置付けられているため、日常的にリサーチマインドが学べます。一般病院との大きな違いはこの点です。最近は総合診療の大切さがクローズアップされていますが、やはり今後、広い世界の中で戦っていくためには専門分野での研究は欠かせないと思います。

平田幸一先生

私自身、試行錯誤を続けてくる中で、ひたすら診療のみに追われていた時期もありました。幅広い診療技術を身に付けようと、いろいろな分野に取り組んでみてわかったのは、やはりその分野だけを専門にやっている人には絶対にかなわないということでした。あるとき先輩から、症例報告でいいから論文を書いてみるよう薦められ、始めてみると、いかに自分がわかっていない部分があるのかに気付いたのです。論文に取り組んだことがきっかけになって、診療に対してフレッシュな気持ちが持てるようになり、本格的な研究を次々と行うようになりました。さらに研究を進めるために留学をし、帰国後は自分で新しい診断、治療法を見つけていくことにやりがいを見いだせるようになりました。卒後10年が経過して、ようやく患者さんが何を望み、どうフィードバックしたらよいのか、新しい気持ちで診療できるようになったのです。

リサーチマインドを持つということは、常に新しい治療法を探し、海外の第一線の医師たちとディスカッションして、少しでも患者さんに役立つよう努力することです。研究と臨床は表裏一体のものでなければならないと私は考えています。そういう意味で、その両方が体験できる大学病院は研修先として最適な場といえるのではないでしょうか。

専門領域としての神経内科の魅力とは?

難病の専門治療から総合診療に至るまで幅広い内容が学べます。

神経内科では、脳、脊髄、末梢神経、自律神経に関するすべての疾患の診療を行い、患者数の非常に多い疾患を数多く診ています。ALS、パーキンソン病、MSなどの神経難病に関する専門的な治療から、おむつ交換や褥瘡のケア、人工呼吸器の対応も学べます。総合診療を学びたければ、神経内科に来て下さい、といえるほど幅広い診療が経験できます。また、日常診療上、最も多い主訴の一つである、頭痛、もの忘れ、睡眠障害については特殊外来を開設し、専門的な診療を提供しています。私自身、神経内科を専門にして本当によかったと思うのは、「どこで治療を受けても治らなかった頭痛がここで治った」などと患者さんから感謝の言葉をいただくときです。どの分野にも言えることですが、研究を通して新しい治療法を見出し、それを患者さんに活かすことができたときは、この道を極めてきて本当によかったと思います。

私が医学部の学生によく話すのは、神経は全身の臓器にわたるシステムで、それを司る脳は移植することのできない崇高な臓器だということ。そういう意味では非常にやりがいがありますし、今後ますます増えていく認知症や脳血管障害をみていくという点でも注目される分野だと思います。ぜひ若い医師たちに来ていただきたいと願っています。