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研修医相談室 【第3回】

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医師国家試験浪人のイメージはどのようなものですか?
また、浪人してしまうと合格が急に難しくなるというのは本当でしょうか。

研修医イメージイラスト

来春卒業予定の医学部6年生です。今年2月の医師国家試験の合格率は89.3%でしたが、合格できるかどうか不安です。もし医師国家試験に合格できず、医学部を卒業してしまったら、国家試験浪人と言う立場で再チャレンジするつもりでいます。国家試験を落ちたからと言って、これで人生が決まるわけではありませんが、浪人中は学生でもなく医師でもありませんから、世間的にはどのようなイメージをもたれるのでしょうか。また、医師国家試験には受験回数制限などありませんが、浪人してしまうと合格が急に難しくなるというのは本当でしょうか?

山田先生の回答

失敗体験には、同じような経験をした人の気持ちに共感できるというプラスの意味もあります。
常にトップを突っ走ってきたエリートよりも、むしろ良い医師になれる可能性もあります。
そのためには、逃げずに乗り越えていく勇気と根気が必要です。失敗を活かせるかどうかは自分次第と言っていいでしょう。

浪人しても勉強して学力が上がれば合格が難しくなるということはありません。きちんと勉強さえしていれば1年目よりも、むしろ2年目のほうが合格しやすくなるはずです。

たとえ浪人したとしても、この1年をどう捉えるかで今後の人生は大きく変わっていくでしょう。そもそも、落ちる人がいるからこそ試験であり、1回くらい失敗したからといって、医師として不適格な人間ということにはなりません。

医師国家試験に失敗したということをマイナスに捉えてしまうのは非常に残念なことです。自分に失敗体験があると、医師になって外来で患者さんと向き合ったときに、いろいろな状況を理解し、共感できるようになってくると思います。世の中には、絶望的に不条理なことはたくさんあります。さまざまな状況にある患者さんと接していくためには、失敗体験のないトップエリートの医師よりも、何度も失敗して、それを乗り越えてきた医師のほうが、むしろ良い医師かもしれません。国家試験に落ちるということは恥ずかしいことだと捉えがちですが、むしろそれを肥やしにして活かしていくくらいになってほしいですね。失敗経験は臨床医にとって必ず役に立ちます。その代わり、失敗から逃げてはいけません。それを乗り越えて、良い体験ができたと思えるよう頑張って下さい。

山田隆司先生
公益社団法人地域医療振興協会常務理事
地域医療研究所所長・台東区立台東病院院長
山田隆司先生

地域医療振興協会ではどんな研修先がありますか?
へき地や離島での研修というのは想像がつかず不安ですが、研修生の受け入れ体制は整っているのでしょうか?

全国50施設の地域医療の経験豊富な先輩医師たちが温かく迎えます。
良き先輩との出会いは、今後の医師人生においてかけがえのない財産となるでしょう。

地域医療振興協会の研修先は全国に50施設あり、山間へき地、離島の診療所も含まれています。各地域に患者さんとの長いつきあいのなかで信頼関係を築いてきた医師がたくさんいますので、研修先ではそうした医師たちが、温かく迎えてくれるでしょう。

山田隆司先生

初期研修の中では地域の現場に触れ合う地域医療研修の機会をたっぷり3ヵ月設けています。北は北海道の十勝、南は沖縄の与那国まで、全国に展開する協会の多彩な施設群を研修施設としています。地域に密着した医療を続けている医師たちは、本当に人情味あふれた温かい人たちで、毎年、こうした先輩の影響を受けて地域医療を志す研修医は数多くいます。研修医にとって、相談できる身近な先輩医師との出会いは、その後の医師人生においてとても大切なことですが、協会には後輩指導に熱心に取り組んでくれる人材が豊富にそろっています。地域医療のマインドや総合医としての仕事を学ぶリソースとして、他に類を見ない研修ができることと思います。

後期研修では地域医療を担う総合医の研修以外にも、内科、外科、小児科、産婦人科など専門診療科の研修プログラムもあります。各専門科の研修ではごく狭い範囲での専門研修だけではなく、より総合的な医療にも対応できる医師の養成を目指します。たとえば、整形外科なら例えば手だけの専門を目指すというよりは、全身の骨関節疾患が診られるように、産婦人科なら不妊治療だけの専門を目指すというより、ごくありふれた正常分娩を中心に女性のあらゆる健康問題に対応できる総合的な産婦人科医を目指した研修を提供します。

山田隆司先生

さらに、協会としては研修医をへき地に閉じ込めるのではなく、国際交流のチャンスも与えたいと考えています。専門診療科ごとの研修が主体の日本とは違って、欧米では古くから総合医・家庭医を養成する教育が充実しています。そこで、7~8年前からオレゴン健康科学大学に研修医を3ヵ月ごとに留学する機会を与え、国や文化が違っても医師としての重要な価値観が共有できる貴重な機会になっています。私自身、自分のキャリアは総合医・家庭医だと自信を持って言えるようになったのは、オランダの家庭医と話した時でした。日本にいると、臓器別の専門医になることがすべてのように思いがちですが、欧米の医師たちと話すことで、この仕事が医師としていかに重要かが理解できると思います。

山田隆司先生

また、来年には、新規開院する東京ベイ・浦安市川医療センターで協会と米国財団法人野口医学研究所の共同研修プログラムが本格的に始まります。2012年度から後期研修医、2014年からは初期研修医も募集する予定です。米国の卒後医学教育認定評議会のスタンダードに則した研修を日本で行い、国際標準の指導医の診療を通して国際的に通用する医師の養成を目指します。

通常、研修が終わったあと改めてその後の自分のキャリアを考え直す医師が多いと思いますが、当協会では多彩な地域での研修、多くの指導医との出会いを通して、生涯かけてのキャリアパスを研修の中から見出すチャンスが多いと自負しております。研修終了後は医師不足に悩む全国各地の医療機関から求められ、頼られる存在になられることを期待しています。