1. ストレス社会に負けるな!世界一リラックスできる音楽

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ストレス社会に負けるな!世界一リラックスできる音楽

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古代ローマから用いられた「音楽療法」

「良い音楽を聴いたら心が癒された」という体験をした人は少なからずいることでしょう。
実際、自然の美しい風景を映像で流しながら、波の音や小川のせせらぎをイメージできる音楽が収録されたDVDなども販売されています。

また、あくまで補完治療的な役割ですが「音楽療法」という療法も注目されてきています。音楽が身体によい影響を与えるという考えは古代ローマの頃からあって、病気を患っている人の胸に大きな縦笛のような楽器を押し当てて演奏したと言われています。古代から現代まで、音楽とリラクゼーションについてはさまざまな探求がされてきましたが、いったい、どんな曲がいちばんリラックスできるのでしょう。

α波を含んだ音楽は心をリラックスさせる?

しばしばリラックスできる音楽として取り上げられるのがモーツァルトです。モーツァルトの音楽には α(アルファ)波という脳が最もリラックスしているときに出している周波数の音が含まれていると言われていて、それがモーツァルトの音楽がヒーリング音楽に適していると考えられている所以です。

ヒトや動物の脳が発生する脳波(電気信号)には、周波数30Hz以上のγ(ガンマ)波から周波数0.5~3Hzのδ(デルタ)波まで5種類あります。そのうち、周波数8~13Hzのα波は、眼を閉じていたり、安静にしているときに発生している脳波であることは実験・研究で確かめられています。けれども脳波は、いま脳がどんな状態であるのかを周波数単位であらわしたものに過ぎず、α波が含まれた音楽だから、脳がリラックスできるときに発生する周波数に呼応するかというと、科学的な根拠はまだわかっていません。

世界でいちばんリラックスさせる楽曲は「無重力」

そんななかで「最もリラックスできる音楽は何か」を追求しようという新しい試みが行われました。
マンチェスター出身のバンド、マルコーニ・ユニオンがイギリス音響療法アカデミーとの協力のもとに制作した「無重力」という楽曲が「世界でいちばんリラックスできる音楽」として認められたというニュースが注目されています。「無重力」はギター、ピアノ、エレクトロなどを合わせた曲です。
どのように「最もリラックスできる音楽」を探したかというと、難しいパズルを被験者40人の女性に解いてもらった後で数曲の音楽を聞いてもらい、どの曲が最もリラックスできたかを測定したというのです。聞いてもらった曲の中にはモーツァルトやヒーリングの女王とも言われるエンヤの曲も入っていたとのことです。
その結果、「無重力」は、ほかのどの曲よりも「11%以上のリラックス効果」「35%以上の心拍数低下」が見られ、最もリラックス効果がある曲として認定されたというのです。

音楽と心を科学する試みは永遠に

さて、このニュース、皆さんはどう思われるでしょうか。
音楽は主観的なものであり、それを科学的な根拠で確定しようという試み自体に無理があるという意見もあれば、騒音の中にいるときよりも、静かな音楽を聞いているほうがリラックスできるから、科学的にリラックスできる音楽も測定できるのでは、という意見もあるでしょう。
また、1993年にはUCI(カリフォルニア大学アーバイン校)の学生にモーツァルトを聴かせたところ、IQが上がったという報告もあります。いずれにしても、これからも音楽と心の関係を科学的に追求しようとする試みは続いていくと思われます。

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