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医師のコミュニケーション能力アップ術

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患者さんが前向きに治療に取り組むためには、医師との良好なコミュニケーションが必要です。いうまでもなく、医師が努力すべき部分は大きくなります。
とはいえ、すべての医師がコミュニケーションを得意としているわけではありません。対人関係が苦手という人もいるでしょう。
でも大丈夫です!要点を踏まえておきさえすれば、良好なコミュニケーションを図ることはできるのです。

「気にかけている」ことを伝えると信頼関係が深まる

病気であれケガの治療であれ、患者さんというのは絶えず不安を抱えています。そして、不安な時ほど孤独感を抱きがちです。特に一人暮らしの方などは、その傾向が顕著といえるでしょう。

ある医師が、一人暮らしの患者さんを訪問診療した際のお話です。
一人暮らしの患者さんは、淋しく感じる時や、病気に対して不安な気持ちに襲われる時もあるはずです。しかしその患者さんは、一人になってしまうことに対して不安な気持ちを抱いていませんでした。その理由は、医師の言葉にありました。
診察を終えた医師が帰り際に「何かあればお電話くださいね。いつでも構いません。私か看護師がすぐに駆けつけますから」と、患者さんに声をかけていたのです。
その言葉に対して「ありがとうございます。そう言って頂けると、とても救われます」と、患者さんが心底ほっとした表情でお礼を言っていたそうです。
さらにこの医師は、毎回帰り際にこうした言葉をかけ続け、利用者さんから信頼を得ることができました。

このようにコミュニケーションには「きちんと想いを伝えること、そしてそれを継続すること」の2点を押さえておくことが重要です。
例えば診察時、患者さんに挨拶だけでなく、「○○さん、元気?」「今日の調子はどう?」と一言付け加えてみましょう。その場でパッと相手の心をつかむような技術ではありませんが、この小さなコミュニケーションを積み重ねていくことで、相談しやすい存在に近づいたり、何か困った時には頼ってくれたりと、信頼関係を深めることにつながります。

診療前の「ひと工夫」が円滑なコミュニケーションにつながる

例えば外来において、患者さんが目の前に座ってからカルテを見るのではなく、ざっと目を通してから診察室に迎え入れるだけでも印象は変わります。
カルテの情報に目を落とすことなく、
「ちょうど1週間ですね。経過は順調かなと心配していましたが、その後いかがですか?」
こんな一言から診察を始めれば、患者さんは「先生はずっと気にかけてくれていたんだ」と、主治医への信頼を増してくれるものです。

また、このようなちょっとした一言は、患者さんの体調の話でなくともかまいません。
「ワンちゃんの具合が悪くて落ち込んでいるとおっしゃっていましたが、ワンちゃんよくなりましたか?」
一見診療に無関係な事柄であっても、相手が大切にしている物事を自分も気にかけているのだという意思を示せば、心の距離感は縮まります。「これは!」と思える事項は、カルテの余白にメモ書きしておくのも1つの手かもしれません。心の距離が縮まれば、治療への自助努力が強まります。円滑なコミュニケーションは、良好な治療成績の素因になるのです。

コミュニケーションが苦手だと感じている医師の方も、たった一言でも患者さんを思いやる言葉をかけることで、その関係が飛躍的に向上する可能性もあります。患者さんとの信頼関係構築の糸口は、あなたの患者さんを思いやったその一言なのかもしれません。

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