1. 子供の健康管理と育児を手助け!最新ヘルスケアデバイス

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子供の健康管理と育児を手助け!最新ヘルスケアデバイス

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子育て中の親にとって、赤ちゃんの健康状態はとても気になるところでしょう。
もちろん医師にしても、新生児の治療や容体にはかなり気を使う部分です。とりわけ、言葉を話せない新生児の健康管理は気を使うものです。
もし、医師にも気づけない問題が起こっていたら…。そのような不安の解消に一役買ってくれるのが、ITを活用したツールです。新生児の体に関するデータをリアルタイムで確認できたり、おむつの様子をチェックしたり、その種類はさまざまです。今回は、いま注目を集めている医療現場でも使えるデバイスと、子育ての支援につながるツールを4点、ご紹介しましょう。

産婦人科医も必見【Baby Temperature】乳幼児の胸に貼って、心拍数や体温を計測

新生児は、おとなしく寝ているから安心とは言えません。もしかしたら、高熱を出して体力を奪われているという可能性もあります。最近では新生児に対してカンガルーケア(新生児センター入院中の我が子を、母親が裸の胸に抱っこするという面会の方法。母子の結びつきを促進するための試み。)を取りいれる病院が増えてきています。しかし、カンガルーケアを実施している病院に行われたアンケートでは、回答した361施設のうちか安全にケアできるようにマニュアルを設けている施設は約100施設のみだということが分かっています。
日本周産期・新生児医学会などのアンケート調査によると2010年にカンガルーケア中に新生児の容体が急変した事例が21あることが分かっています。

そのような場面で役立つのが、アメリカのスタートアップ企業、MC10社が開発したBaby Temperatureです。
これは、新生児の胸に貼りつけるだけで、継続的に脈拍数と体温を計測し、そのデータをワイヤレスでスマートフォンに転送してくれます。また、本体は新生児の肌になじみやすい素材でできているので、新生児が不快に感じることはありません。このような継続的なデータを取得することで、新生児の平常な状態を把握することができます。産婦人科でこういったヘルスデバイスを使うことができれば、人手不足の解消にもつながるでしょう。また、新生児の異変にすぐ気づくことができるため、即時の対応が可能になります。
そして緊急時には、アラートが表出されるので、新生児の異変にすぐ気づくことができます。

【メーカーオフィシャルサイト】 mc10 reshaping electronics

【Owlet Vitals Monitor】4種類のデータをモニタリングするウェラブルデバイス

Owlet社が開発したOwlet Vitals Monitorは、赤ちゃんの足元に着けるウェラブルデバイスです。小さなセンサーを内蔵した、シリコン樹脂製の「スマートソック」という靴下のような装置を着けると、赤ちゃんの心拍数、血中酸素濃度、体表面の温度、寝相の4種類のモニター記録が、Bluetoothを通じてスマートフォンに送信される仕組みです。
このデバイスの機能で特徴的なのは、血中酸素濃度を測定できることでしょう。

赤ちゃんの体は未発達なために、姿勢が悪い状態が続くと酸素の吸入量が減少し、血中酸素濃度が低下してしまいます。それが深刻な状況になると脳機能の低下を引き起こしかねないので、この数値をモニターできることは医師にとって見た目では気づけない新生児の異変に気付けるきっかけになります。Owlet Vitals Monitorは、酸素濃度の測定に病院や小児科で使われているパルスオキシメーターの仕組みを使っているので、新生児の皮膚に針などを刺す必要はありません。
また、デバイスのバッテリーは丸2日間持ち、充電が必要になったら通知されます。さらに、計測装置やデータの送信部分などの電気を必要とする部分は電気を通さない材質によって保護されているので、感電の心配はありません。長時間新生児の体に着けても安心な装置です。

【メーカーオフィシャルサイト】 Owlet Rest Assured.

【Sleevely】赤ちゃんが飲んだミルクの量をトラッキング

Sleevelyは、2013年にイスラエルで設立されたenableteQ社が開発した、赤ちゃんが飲んだミルクの量をモニタリングできるデバイスです。

赤ちゃんが健やかに成長するためには、十分な睡眠と栄養が必要です。ところが4人に1人の赤ちゃんはきちんとミルクを飲めていないそうです。
栄養の摂取量を正確に把握することは重要なことです。Sleevelyは、そのような赤ちゃんにこそ役に立つものです。ミルクを入れた哺乳瓶をSleevelyにセットしておけば、1回に飲んだ量や温度などのデータがBluetooth経由でスマートフォンに送信されます。ベビーシッターや両親以外の家族に赤ちゃんを預けなければならないときなど、「ミルクを飲んだのか」「いつ飲んだのか」「どのくらい飲んだのか」という親の不安解消におおいに役立ちそうです。

【メーカーオフィシャルサイト】 sleevely

【Clipis】おむつ交換のタイミングをアラートでお知らせ

スペイン・バルセロナのスタートアップ企業であるSiempreSecos社(英語ではAlwaysDry)が開発したのが、シリコン製の水分センサーです。これは、介護施設をメインターゲットとしているもので、要介助者のおむつに装着すると、わかりづらかったおむつ交換のタイミングを察知できるようになります。そしてこれを乳児用にカスタマイズしたものがClipisです。

Clipisは、おむつに着けるシリコン製の水分センサーと、そのセンサーから出されるアラートを受信するためのブレスレットという、2つのパーツで構成されています。センサーには湿度計がついており、おしっこでおむつが濡れると、その湿り具合を検知し、アラートを発信します。すると、親のつけているブレスレットがそれを受信して振動するという仕組みです。アラートを発する湿度のレベルは3段階で調整が可能です。また、このセンサーは充電はできないものの1年間は繰り返し使え、センサーが発する電波も非常に低エネルギーなので、赤ちゃんの体にも安心です。

【メーカーオフィシャルサイト】 Siempre Secos

見た目ではわかりづらい新生児の健康状態も、様々な要素を数値などのデータで確認できれば、より把握しやすくなります。
産婦人科でこういったデバイスを採用することができれば、今まで気づけなかった異変に気づき、迅速な対応をとることができるようになるかもしれません。
また、子育てに忙しい方も、このようなツールを取り入れ、赤ちゃんの健康維持に取り組まれてはいかがでしょうか。

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