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医師も注意! 梅雨時期は「うつ」になりやすい

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誰にでも可能性のある「うつ」

皆さんの身近に「最近、ちょっとうつ気味で…」という方はいないでしょうか?何かとストレスの多い現代、世界精神保健調査日本調査(WMHJ)の研究結果によると、わが国ではおよそ16人にひとりが、一生のうちに一度はうつ病を発症するとされています。また、勤務医や研修医に関して言えばそれを上回る12人に1人がうつを発症しているというデータもあります。つまり今では、うつ病は決して特別な病気ではなく、誰でもかかる可能性があると言えるのです。

ところでこのうつ病ですが、実は5月病のように、1年のうちでもかかりやすい時期があることをご存じですか?
それは、梅雨の季節なのです。今回はそんな梅雨とうつの関係性について見ていきたいと思います。

勤務医や研修医もかかりやすい「うつ」

誰にでもうつにかかる可能性がありますが、それはもちろん医師も例外ではありません。
中でも、前段でふれたように、とくに研修医や勤務医がうつにかかる可能性は12人に1人とも言われ、全体の平均よりも高い数値を出しています。
日本医師会の調査によれば、41%の勤務医が(20代では63%)睡眠時間が6時間以下との回答を示しており、さらには46%の医師が月の休日が4日以下という激務下に置かれているということです。これは500床以上の病院勤務の医師に限定した場合61%にものぼると言われています。
その結果、約12人に1人の割合である8.7%の勤務医がにうつの疑いがあるということです。
【参考資料】 日本医師会勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会

また、2009年に発表された「1年目研修医のバーンアウトと職業性ストレスおよび対処特性の関係」(岐阜大学大学院医学系研究科産業衛生学分野)によると、「バーンアウトに陥っている状態」または「臨床的にうつ状態」にあるとされた研修医の割合は、男性で26.0%、女性で36.6%(研修開始後約2ヶ月時点)と高い数値を出しており、平均すると約3割の研修医がバーンアウトやうつ状態であることがわかったそうです。
【参考記事】 東洋経済オンライン

医師の方々もかかりやすいうつ。では今回の主テーマである梅雨との関係性を見ていきましょう。

梅雨の体への影響が「うつ」をもたらす

ではなぜ梅雨時にうつ病が増えるのでしょうか。
それは、梅雨時に起こりがちな気圧・温度・湿度の激しい変化により、人体がさまざまな影響を受けるためと考えられます。
具体的な例としては、以下のようなものがあげられます。

  1. 80%を超える湿度がもたらす不快感(夏の快適な湿度は50~60%くらい)
  2. 急激な気圧の変化による自律神経の乱れ
  3. 日照時間の減少による睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌量の低下と、それがもたらす睡眠障害
  4. 同じく日照時間不足による、神経伝達物質「セロトニン」の減少が引き起こす感情の乱れ(セロトニンは日光を浴びることで増える)

このように、梅雨時は精神的に不快感を感じるだけでなく、体にとっても、物理的にうつ病にかかりやすい条件が揃っているといえます。ただでさえ、ふつうの人に比べてうつを発症しやすい勤務医や研修医の方々は、気を付けなければいけない季節と言えるでしょう。
では、このやっかいな梅雨時を乗り切るにはどうしたらよいのでしょうか。次に、そのポイントをご紹介しましょう。

「うつ」を防ぐ梅雨時の過ごし方

【体を動かす】
雨天のために外出の機会が減ると運動不足になり、その結果、血液循環の不全や自律神経の乱れが起こりがちです。そのようなときは、フィットネスクラブや室内で適度な運動をして体に刺激を与えることで、自律神経を整えられるほか、ほどよい疲労感によってスムーズな睡眠が促されます。また運動不足がセロトニン不足につながることもあるので、その対策としても体を動かすことは効果的でしょう。

【意識的に規則正しい生活を送る】
生活リズムの乱れが、心身の不調につながりやすい季節でもあります。食事や睡眠の時間をきちんと決め、無理のない範囲で、普段よりも規則正しい生活を心がけたいものです。しかし、研修医の方々は仕事上、生活リズムを保つのは至難の業かもしれません。できるだけ休むことのできる時間がある時はリフレッシュしたり身体を休ませることに専念することもいいでしょう。また気候の影響で食欲も落ち、胃腸の働きが弱っている季節でもあります。食事の量は適宜コントロールして、体への負担を減らすよう注意してください。

【部屋を清潔に保つ】
湿度ともに温度も高いため、ノミやダニ、カビなどが繁殖しやすい状況にあります。これらのハウスダストがアレルギーを引き起こし、さらなるストレスの原因となる場合もあるので、こまめに掃除をして、清潔な状況を保ちましょう

それでも「何をしていても気分が落ち込む」「やる気が出ない、楽しくない」「息苦しい」「夜眠れない」などの自覚症状が長期にわたって続く場合には、専門の医療機関を受診しましょう。自身が医師だからといって油断しないことが重要です。うつ病は治らない病気ではありません。早めに適切なケアをすることが大切です。

繰り返しになりますが、自分は大丈夫と思っていても、うつ病は、誰でもかかる可能性のある病気です。とくに医師の方々は勤務時間が長く、仕事上、大きな責任も抱え、うつにかかりやすい傾向があります。外部環境が特に不安定になりがちな梅雨の季節、心身ともに健康を維持するためにも、上記のことに注意してリフレッシュしながら過ごすとよいでしょう。

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