太田祥一ブログ医の王道に向かって

〔第2回〕 旅立ちと出会い(1)

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1,2,3月は行く、逃げる、去る月であっという間に年の4分の1が終わってしまいます。3,4月は旅立ちや出会いの時期でなんとなくしんみりきたり、浮かれたり、桜の季節になるとさらになんとなく浮かれて落ち着きません。

今年の3月9日に救急救命士の国家試験がありました。東日本大震災の年の4月以降、東北に定期的に指導に行っていた専門学校生が前日に全員で新宿のホテルに泊まるというので激励に行きました。というのも、その前の2月に予定していた国家試験対策の講義が私の発熱で延期、そのあと、2回の大雪で叶わなくなってしまい、とても残念に思っていましたので、その想いを取り返すには最後のチャンス、良い機会でした。

当日の時間もうまく調整できたので向かいましたが、何とホテルは新宿のなかでもあの繁華街のまんなかで、この選択は、試験会場によほど近いのか、試験の前日に精神力をより一層鍛錬するためなのか、と思いつつ皆に会いました。まず、担任の先生に会ったので、早速その質問してみましたが、なんのことはなく、会場近くのホテルが取れなかったとのことです。来年は私が予約係もするのでしょうか?写真のように皆喜んでくれました。

この学年は一年生の入学直後から関わってきました。他の講義と比べて随分と戸惑いもあったと思います。彼らは一人一人のコメントが入った卒業アルバムを作ってくれました。こういうこともあまりありませんが、ここには自分の言葉で率直な気持ちが書かれていました。
こういうことは講義だけではなかなかわかりきれません。

この4月から救急救命士の、血糖測定と低血糖時のブドウ糖投与、ショック時の輸液等の処置が拡大されます。将来このみんなが救急救命士としてプライドを高く持って生き生きとした活躍してくれていることを願います。ちなみに、低血糖で現場で救急救命士によってブドウ糖を投与されれば、多くの傷病者は病院に着いたときには意識は戻っていることが予想されます。意識が戻っている人にそこから精査、入院等、どのように進めるのが良いかについても新しい取り組みがあるように思います。これは、医療者だけでなく、すべての人々と、社会の理解のもとで築いていくことになるのだと思います。