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【第18回】齊藤 祐子

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齊藤 祐子

国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部臨床検査科 医長

神経病理医としてブレインバンク活動に打ち込む

国立精神・神経医療研究センターが、献脳生前同意登録による「神経疾患ブレインバンク」の運用を始めて、今秋で11年になる。ドナー登録者は、10年の歳月を経て、250人を超えるまでになった。このバンクを担当しているのは、同センター病院臨床検査科医長で神経病理医の齊藤祐子(さいとう・ゆうこ)医師。一昨年春に誕生した、国内に点在するバンクを結ぶ「日本ブレインバンクネット」のとりまとめ役も務める。生前同意に基づくブレインバンクの必要性、そして、日本ブレインバンクネット発足の目的、さらには、神経病理の魅力などを、穏やかに語る言葉の一つひとつから、齊藤氏の仕事への情熱がひしひしと感じられた。

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プロフィール

1992年東北大学医学部卒業。国立水戸病院内科で研修を行い、東京大学医学部附属病院神経内科、国立療養所下志津病院神経内科などを経て、2000年3月から1年間、米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校に留学。帰国後、東京都老人総合研究所神経病理部門、東京都老人医療センター高齢者ブレインバンクを経て、10年4月から現職。日本神経内科学会専門医、死体解剖資格、日本認知症学会専門医。日本神経学会代議員、日本神経病理学会理事。医学博士。

齊藤祐子氏の主な論文

  • Staging of Argyrophilic Grains: An Age-Associated Tauopathy
    Journal of Neuropathology and Experimental Neurology, Vol.63, No.9, September,2004, pp.911-918
  • Lewy Body-Related α-Synucleinopathy in Aging
    Journal of Neuropathology and Experimental Neurology, Vol.63, No.7, July,2004, pp.742-749
  • Accumulation of Phosphorylated α-Synuclein in Aging Human Brain
    Journal of Neuropathology and Experimental Neurology, Vol.62, No.6, June, 2003, pp.644-654

目指しているのは、臨床的に正確に検索された症例の死後脳研究

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