1. 【第13回】菅原 俊一(仙台厚生病院 副院長・呼吸器内科主任部長)

「明日」を見つけた先輩医師からのメッセージ 私たちの流儀

【第13回】菅原 俊一(仙台厚生病院 副院長・呼吸器内科主任部長)

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所属・役職は取材当時(2017年4月)のものです。

免疫チェックポイント阻害薬の副作用に
多職種チームを立ち上げ、先手を打ちながら対応


仙台厚生病院

新しいタイプの抗がん剤として登場した免疫チェックポイント阻害薬。国内で初めて承認された「オプジーボ(一般名ニボルマブ)」が、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの患者に使えるようになった直後の2016年1月、仙台厚生病院では院内に「先端免疫療法チーム」を発足させ、その後、同院呼吸器内科でオプジーボの投与が始まった。従来の抗がん剤とは異なる副作用の出現に、多職種の力を結集して迅速に対処するためだ。チームを引っ張る呼吸器内科主任部長で副院長の菅原俊一(すがわら・しゅんいち)医師は、オプジーボをはじめ、それに続く新たな免疫チェックポイント阻害薬の治験参加も踏まえ、近隣の複数の医療機関に対しても副作用対応の協力を要請。できる限り治療効果の可能性が妨げられない体制を目指す。その一方で、現時点での肺がんの薬物療法の限界も直視しながら、日々、多くの患者と向き合っている。

プロフィール

菅原 俊一(仙台厚生病院 副院長・呼吸器内科主任部長)

1961年生まれ。東北大学医学部卒業。竹田綜合病院、東北大学抗酸菌病研究所内科(現・東北大学病院呼吸器内科)を経て、98年に仙台厚生病院呼吸器内科医長となる。2009年から同院化学療法センター長、同科主任部長、17年1月から副院長を兼任。医学博士。日本内科学会(認定医、総合内科専門医)、日本呼吸器学会(指導医、専門医)、日本臨床腫瘍学会(指導医、がん薬物療法専門医)、日本呼吸器内視鏡学会(指導医、専門医)、日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)。現在、久留米大学がんワクチンセンター客員教授、北日本肺癌臨床研究会運営委員会委員長、日本肺癌学会評議員、WJOG(西日本がん研究機構)理事なども務める。

菅原俊一氏が執筆にかかわった治験に関する直近の論文
Randomized phase Ⅱ study of concurrent versus sequential alternating gefitinib and chemotherapy in previously untreated non-small cell lung cancer with sensitive EGFR mutations : NEJ005/TCOG0902 : Annals of Oncology 26:888-894, 2015

Randomized phase Ⅱtrial of uracil / tegafur and cisplatin versus vinorelbine and cisplatin with concurrent thoracic radiotherapy for locally advanced unresectable stage Ⅲ non-small-cell lung cancer : NJLCG 0601. Lung Cancer 81:91-96, 2013

Updated overall survival results from a randomized phaseⅢ trial comparing gefitinib with carboplatin-paclitaxel for chemo-naïve non-small cell lung cancer with sensitive EGFR gene mutations (NEJ002). Ann Oncol 24:54-59, 2013

「先端免疫療法チーム」には近隣のクリニックや病院の医師も参加
“新しい形のチーム医療”の実践を展開

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