開業用語集

「戸建開業」

【こだてかいぎょう】

ビルや医療モールへのテナントではなく、一軒家で開業することです。“一国一城の主”として理想のクリニックを建築できるため、間取りや内装デザイン、広いスペースへのこだわりがある医師にはおすすめです。また、駐車場や駐輪場の計画も立てやすく、車で通院する患者さんが多い立地では重宝します。さらに、自宅にクリニックを併設する場合、通勤の苦労がなくなるので時間を有効活用できるメリットも考えられます。

自宅を改装する、新しく土地を購入して新築するといったパターンがありますが、いずれにしてもかなりの初期費用が必要です。都市部での戸建開業には1億円以上のイニシャルコストがかかることも多いため、開業資金に余裕がない場合は開業後の資金繰りに苦慮するケースもあり、慎重な検討が必要です。ただし郊外での開業の場合、そもそも最適なテナント開業場所が見つからない可能性もあるため、クリニックを開院する立地に合わせた検討が必要となります。なお、土地所有者がオーナーとしてクリニック用の建物を建て、それを医師が借り受けて開業する「建て貸し」という方法もあります。

不動産に関する用語

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