エリア別/医院開業動向情報

神奈川県の医院開業動向情報

人口当たりの診療所数は全国平均を大きく上回るが、増加率も高い。

神奈川県の医院開業動向情報のイメージ

関東地方の南西に位置する神奈川県。神奈川県の一般診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によれば約6,300施設。人口10万人当りの一般診療所数は、全国平均である77.6施設と比べると70.4施設で下回っています。人口10万人対医師数においても全国平均を下回る数値です。
神奈川県でも医師不足となっているため、開業医への需要は高いと言えます。生活しやすい環境が整備されているので、開業地としてもおすすめです。

人口約900万人で、東京都に次ぐ人口数を誇る神奈川県。首都圏に近く交通の便が良好、気候も温暖、商業施設も充実しているという住みやすい環境が人気で、県庁所在地である横浜市を中心にして人気の居住エリアとなっています。

神奈川県の一般診療所数は約6,300施設で、平成10年から平成20年にかけての診療所数の推移は18.1%増加しています。10年の間で診療所数が大きく増えていることから、開業地としても人気ということがわかります。診療所数の中で一番多いのは内科で、約3,700施設となっています。次いで多いのが小児科で、約1400施設です。一番少ないのは産科で、約30施設となっています。

神奈川県では、人口10万人対医師数が全国平均を下回っており、医師不足の傾向があります。そのため、診療所やクリニックを開業したい方にはチャンスです。神奈川県では保健医療提供体制を整備することに力を入れていますので、他の医療機関とスムーズに連携を行うことができ、働きやすい環境であるとも言えます。一戸建てだけでなく、複数の医療機関が入居するメディカルビルといった場所での開業も可能なので、店舗を選ぶ際の幅も広がります。

横浜市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報

神奈川県の県庁所在地で、全国の市町村の中でも最も多い人口を擁する横浜市。厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると、横浜市の診療所数は、約2,780施設。この数は、全国的に見ても非常に多い施設数です。人口10万対診療所数は76.1施設で、こちらも多い数値となります。
人口10万対診療所医師数に関しては、73.0人。県内でも多くの医師が活躍している都市だと言えます。働きやすい地域でもあるので、開業地としてもおすすめです。

神奈川県内にある3つの政令都市のうちの一つであり、県内でも圧倒的な人口を誇る横浜市。横浜駅周辺の地域は、市内の経済活動の中心地で、多くの商業施設が集まっています。また、港や海が見えるなど景色の良さから観光地としても人気です。交通網が発達しており、都内へのアクセスもスムーズで、都心のベッドタウンとしての役割も担っています。

横浜市内の診療所は、約2,780施設にもなります。圧倒的に多い施設数であることから、開業医からの人気ぶりがうかがえます。標榜科目ごとに施設数を見ていくと、最も数が多いのは内科で、約1,580施設。次に多いのが小児科で、約580施設です。最も少ないのは産科です。クリニックが多いため、横浜市で開業をお考えの方は、周辺の医療機関との差別化を図ることが大切です。

横浜市における人口10万人当りの診療所医師数は、県内でも多い73.0人です。横浜市内での開業は人気ですが、人口が多いためまだ充足しているとは言えません。人気の地で、他の医療機関とは違った強みを活かした経営が決め手になると言えるでしょう。

川崎市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報

神奈川県東部に位置し、政令指定都市の一つである川崎市。川崎市における診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると、約860施設です。横浜市には及びませんが、県内では多い施設数です。
人口10万人当りの診療所数については61.9施設であり、県内の施設数よりは少ない数値です。
また、人口10万人当りの診療所医師数については62.4人で、医師数が不足気味のため、開業医へのニーズが高いと言えます。

川崎市は全国の政令指定都市の中でも最も面積が狭いのですが、7つの区から成ります。人口は非常に多く、財政にも余裕がある都市で、県内では産業の中心地としての役割を担っています。工業が盛んで、多くの企業や工場が立地していることでも知られています。交通の便もよく、県内各地や都心部へのアクセスもスムーズです。

川崎市内の医療機関の現況を知るため、診療所の数を見ると、市内には約860施設が立地しており、開業医が比較的多く活躍している環境であることがわかります。標榜科目別で施設数を見ると、最も多いのが内科で、約490施設です。2番目に多いのは小児科で約180施設、最も少ないのが産科です。

人口10万人当りの川崎市における診療所医師数は、62.4人です。人口が多いため、医師が不足していることから、開業をお考えの方にはチャンスと言えます。川崎市では人口がどんどん増加しており、今後も患者さんの数が増えることが予想されます。そのため、早いうちから開業への決意を固め、地域医療に貢献していくことが望ましいでしょう。高齢化に対応できる、在宅医療に取り組む診療所へのニーズも高いので、検討してみてはいかがでしょうか。

相模原市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報

神奈川県の政令指定都市の一つである、相模原市。市内にある診療所の数を、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」から見ると、約380施設です。これを、人口10万人当りの診療所数に換算して見ると、約54.6施設です。これは、県全体での数値に比べると少ない数値です。
人口10万対診療所医師数は57.8人で、医師数が不足していることがわかります。そのため、開業医へのニーズが高く、開業をお考えの方にはぜひ検討していただきたいエリアです。

神奈川県の北部に位置し、中央区・緑区・南区という3つの区を持つ相模原市。県内では3番目に多い人口を擁し、特に中央区と南区には、多くの人口が集中しています。東京都心までのアクセスも電車で30分程度という利便性の高さや、大きな公園が多く豊かな緑があること、大学などの教育機関が充実していることなどから、人口流入が続いているのも特徴です。

相模原市内には、診療所が約380施設あります。標榜科目ごとの施設数では、最も多いのは、約230施設ある内科です。次に多いのが約110施設の小児科、最も少ないのが産科です。県内の他の2つの政令指定都市に比べると、ほとんどの標榜科目数が少ないことがわかります。

一方、相模原市での人口10万人対診療所医師数は57.8人です。こちらも診療所数と同様、少ない数値です。そのため、相模原市では診療所数、医師数ともに不足していることがわかり、開業医へのニーズも高いと言えます。地域医療を充実させ、地域の皆さんの健康をサポートしていくために、ぜひ相模原市での開業をご検討ください。市内には今後もどんどん人口が増えていくことが予想されますので、患者さんも多く、やりがいある環境で働くことができます。

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