エリア別/医院開業動向情報

広島県の医院開業動向情報

診療所の増加率が低いが、県北部を中心に無医村が多い。

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中国地方に位置し、北は中国山地、南は瀬戸内海に面する広島県。瀬戸内の豊富な海の幸が存分に楽しめるお国柄でもあります。
広島県にある一般診療所の数は約2,590施設。人口10万人当たりの診療所数に換算すると91.5施設です。これは全国平均の79.1施設を大きく上回り、診療所の数は充足傾向にあるといえるでしょう。
広島県で開業する際には他県よりも競合が多くなる傾向にあるため、地域ごとの特性を考慮した医療サービスを提供することや、医師不足の地域に目を向けてみることも重要だといえます。広島県は中国地方の中心県として位置しており、特に広島市は、JR線や路面電車、アストラムライン、バスなど交通手段が多く、通勤にも便利な街です。

広島県にある一般診療所数は約2,590施設。平成16年から平成26年にかけて、診療所数は24施設減少しました。増減率にすると-0.9%となっています。全国平均が3.5%の増加であり、さらにマイナスの数値では物足りないように思えるかもしれませんが、それでも広島県は一般診療所が比較的充実している県です。
人口10万人当たりの一般診療所数は91.5施設となり、全国平均の79.1施設を大きく上回っています。診療所が多いことで競合する相手も多くなるため、増減率の数字以上に廃業と開業の動きとが頻繁に行われていると考えたほうがよいでしょう。広島市や呉市など人口が多く、診療所数や病院数が多い地域では、経営戦略を慎重に練り、診療所の特色を強く打ち出す必要も出てくるでしょう。

また、開業医の高齢化や後継者不足によって廃業するクリニックも増えています。そのなかには、村や町にひとつだけの診療所などもあり、廃業によって無医地区になるケースも多いようです。実際、広島県の無医地区の多さは全国第2位で、そのほとんどが県北部地域に集中しています。地域医療に貢献したい医師は、こうした無医地区に目を向けてみるのもよいでしょう。

広島市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報

広島県で最も多い人口約120万人を擁する広島市。医療施設が多数集まるこの市には、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると、診療所が約1,190施設あります。この施設数を、人口10万人当りの診療所数に換算すると、101.9施設です。
一方、人口10万人当りの診療所医師数は、92.1人です。診療所数、医師数ともに多く、市内で開業する医師が多いということがわかります。

広島県の県庁所在地として発展している広島市は、中国地方や四国地方の中でも、最も多い人口を擁しています。世界で初めて原爆が投下されたことから、国際平和文化都市として世界的にも知名度の高い都市です。市内では、瀬戸内工業地域において、重工業や自動車産業が活発に行われている他、大企業の地方拠点としても活用されており、広島県にとって重要な都市となっています。

診療所の数は、市内に約1,190施設あり、多彩な診療科を持つ施設がそろっています。診療所の標榜科目別に施設数を見ると、一番多いのが内科で、約720施設あります。2番目に多いのが消化器内科(胃腸内科)で、約310施設。最も少ないのが産科です。
広島市にはたくさんの医療機関が集まっており、医療環境が充実していますが、開業医へのニーズもあるので、開業をお考えの方はぜひご検討ください。

人口10万人対診療所医師数に関しても県内で一番多く、その数は92.1人です。たくさんの医師が市内で活躍していることがわかります。海や川、山といった自然に恵まれた住みやすい環境と、地震などの災害が比較的少ない土地柄に惹かれ、この地で診療所を開設する医師も少なくないようです。
人口が多いことから患者さんも多いので、やりがいある環境の中で働くことができます。

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