エリア別/医院開業動向情報

岡山県の医院開業動向情報

診療所の増加率が低いため、継承開業も検討を。

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岡山県は近畿地方や山陰地方に陸で接し、四国とは海路で結ばれており、中国地方の交通の要衝としての機能を担ってきました。
岡山県の一般診療所数は約1,650施設。全国平均が約2,140 施設なので若干少ないように思えるかもしれませんが、これを人口10万人当たりの診療所数に換算すると、85.9施設となります。全国平均が79.1施設なので、これはかなり充実しているといえるでしょう。
岡山県民の約61%が岡山市と倉敷市に居住しており、診療所の開業もこの2つの市に集中する傾向がみられます。中国地方に位置しており、穏やかな暮らしやすい気候で知られる岡山県。岡山県は瀬戸内海式の気候で、年間を通じて天気や湿度が安定しています。1日の降水量1㎜未満の日数が全国第1位(276. 8日)、年間の降水量も全国第45位と晴天が多い地域です。

岡山県には約1,650施設の診療所があります。開業の推移を厚生労働省の「医療施設動態調査」で見てみると、平成16年から平成26年にかけて、わずかに29施設しか増えていません。これは増減率にすると1.8%となります。全国平均が3.5%なので、これはやや少ない数字といえるかもしれません。
そもそも岡山県は、医師数も一般診療所数も充足傾向にあります。人口10万人当たりの医師数も診療所数も、全国平均を大きく上回っています。そのため、岡山県で開業する際には、地域特性を知り、経営戦略を十分練ることが必要になるでしょう。

例えば、県民が集中しているのは岡山市や倉敷市ですが、この2つの市と津山市、早島町を除いた市町村では全国平均(人口10万人当たりの医師数)を下回っています。とくに岡山県北部地域は過疎化と高齢化が進んでおり、医療資源が全般的に乏しくなっているため、 診療所の開業が待たれている地域です。地域に根ざした医療を志向しつつ、田舎暮らしもしてみたいという医師にとっては、働きがいのある地域といえるでしょう。

岡山市(政令指定都市) 医院開業動向情報・医師クリニック開業情報

岡山県の南東部に位置する、県庁所在地である岡山市。市内の診療所数は、厚生労働省の「都道府県-指定都市-中核市別にみた医療施設数-病床数」によると、約660施設です。人口10万人当りの診療所数に換算すると、95.0施設で、これは県内で最も多い施設数です。
人口10万人当りの診療所医師数についても、県内で最も多く、111.5人です。岡山市は開業医からの人気も高く、開業しやすい土地と言えます。

温暖な瀬戸内の気候と豊かな自然に恵まれた岡山市は、岡山県内で最も多い人口約70万人以上を擁し、県における経済の中心地としての役割も担っています。北部では、市を代表する産業である果物の栽培が盛んで、沿岸部は多数の工場が集まる工業地帯、表町や岡山駅周辺は複数の商業施設や商店街が集まる商業地域です。交通網に関しては、岡山駅を中心にし鉄道路線が放射状に延びているため、市内にある主要地域のほとんどへスムーズにアクセスすることができます。

岡山市内にある診療所の数は、約660施設です。県内でも最も多くの医療機関が集まっているエリアと言えます。診療所の標榜科目の中で一番多いのが、約420施設の内科。次いで多いのが約180施設の小児科です。一番少ないのは産科です。
県内では医療施設数が多い岡山市ですが、開業医へのニーズもあります。クリニックを開設する際には、地域の求める医療を調査することも大切です。

人口10万人当りの診療所医師数に関しては、111.5人です。この数から、岡山市内ではたくさんの医師が活躍していることがわかります。これから訪れる高齢化へ対応できる在宅医療に取り組む医療機関には高いニーズがあるので、開業をお考えの方は、在宅医療についての取り組みも検討してみてはいかがでしょうか。

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