「44歳で精神科クリニックを開業し、58歳のときに医療法人化しました。この地域で長く診療を続けてきましたが、70歳を過ぎて体力、気力の衰えを感じるようになりました。その頃、第三者継承という選択肢があることを知りました。クリニックを引き継いでもらえれば、現在通院中の患者さんの治療が継続できて、患者さんやそのご家族にとっても安心です。また、若い先生に世代交代することで、患者さんも時代に合った幅広い新しい治療を受けてもらえるのではと考えました。患者さんのことが一番の気がかりでした。」
■譲り受ける側「40歳までに開業するかどうか決めようと思っていました。38歳になった頃、まずはクリニックでアルバイトをしながら開業の勉強をしようと、医師求人サイトに登録しました。サイトには、求人情報だけでなく開業物件情報も載っていたので、時間のあるときにサイトを検索して、開業イメージを膨らませていました。登録して3か月経った頃、自宅から通える距離にあるここの情報が目に留まり、問い合わせをしました。」
継承形態‥法人継承
1 階(診療部分)38.38 坪、2 階(院長室、スタッフルーム)19.9坪、月額35万円、敷金70万円
科目‥精神科⇒精神科・心療内科
「長年診療を続けてきましたが、体力的な困難とモチベーションの低下を感じていました。開業支援会社から届いたダイレクトメールをきっかけに、第三者継承を考えるようになりました。コンサルタントへこちらの条件を提示して、希望に合う先生がいたら紹介してもらえるよう、依頼しました。」
■譲り受ける側「1年前に開業支援会社の医院開業セミナーに参加しました。コンサルタントとの個別相談の際に、コストを抑えて開業したいと伝えたところ、継承開業について説明を受けました。はじめのうちは漠然とした希望しかありませんでしたが、コンサルタントと定期的に面談を重ね、具体的な物件情報の提示を受けるうちに、継承にあたって重視したい条件が明確になっていきました。」
継承形態‥売買
テナント104.70㎡(築13年)5階建て2階部分、2000万円(土地・建物)
科目‥内科、小児科、リハビリテーション科
「都営マンションの1階部分で30年間診療を続けてきましたが、高齢となり、自分が診療を続けられるうちに後を託せる先生を探したいと思うようになりました。」
■譲り受ける側「都内の継承物件に絞って探していました。ここから比較的近い地域の病院に勤務していたことも決め手となり、継承を決断しました。」
継承形態‥売買
建物区分所有60坪、6000万円(土地・建物)+3000万円(営業権)
科目‥内科・外科⇒内科・外科
「当地で開業して7年が経ち、外来も平均60人と盛業していましたが、子どものこれからの教育環境を考えて都心部へ移住したいと思うようになりました。土地と新築戸建てを所有し、1階を診療所、2階を自宅として使用していました。」
■譲り受ける側「漠然とですがもうそろそろ開業したいと思っていました。当時は隣りの県に住んでいましたが、比較的近く、転居することに抵抗はありませんでした。建物も新しかったですし、何より盛業したままの状態で患者さんを引き継げるというのが魅力的でした。」
継承形態‥売買
土地100坪、建物90坪・延床90坪、9000万円(土地・建物・設備・営業権込)
科目‥内科・外科・神経内科⇒内科・外科・脳神経外科