伊都まつもと循環器内科・内科(福岡県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ 継承開業
所在地 福岡県糸島市
科目 循環器内科、総合内科
病床数 なし
伊都まつもと循環器内科・内科
〒819-1128 福岡県糸島市篠原東2-19-7
TEL:092-329-1383
http://itomatsumoto-cl.com/

インタビュー

開業のきっかけを教えてください。

院長 松本 直通氏 実家が小児科の診療所で、父親の背中を見て育ってきたため、自然と医者を目指すようになりました。実家の小児科は兄が継ぐことになっていましたので、私は何を目指そうかと考えた時に、高血圧の権威である福岡大学の荒川規矩男先生に憧れ、循環器の道に進みました。荒川先生は学生教育にも熱心で、人間性もとても尊敬できる先生でした。特に先生から学んだことは、臨床だけでなく、研究することの大切さでした。大学院を卒業してからは、臨床の道か研究の道かと分かれるのではなく、臨床をしながら研究もするという「臨床研究」に取り組みました。研究し新たな何かを見つけ、公に発表し論文を書くことで自分の存在を発信することが大事だと教わり、開業した今でもそのマインドは大切にしています。

大学を卒業し、2年間はアメリカに留学して不整脈について研究しました。その後2005年に帰国してからは福岡大学病院で循環器内科と臨床検査部の准教授として勤務しました。多くの患者さんを診ていましたので、大学病院内で「松本クリニック」とニックネームがついたほどでした。私が得意としている「不整脈」は大きなリスクと隣り合わせの患者さんも多いので、患者さんの話をきちんと聞いて、不安を取り除くことを意識して診療していました。


丁寧に患者さんの話を聴き、不安を取り除く。 不整脈には「一生付き合わなければならないが、病状が安定していれば、かかりつけ医で対応できる」という特徴もあります。しかし大学病院時代の患者さんは、病状が落ち着いてかかりつけ医に移行する段階になっても、かかりつけ医に戻りたがらないことがありました。よくよく話を聞くと、患者さんとかかりつけ医の間で意思疎通がよくできていなかったのです。きちんと患者さんの話を聴き不安を取り除く診察を心がけていた私は、もしかすると自分の診察の仕方は、かかりつけ医に向いているのではないかと考えるようになりました。そして循環器内科や不整脈の専門分野を持った、地域のかかりつけ医として17年4月に当院を開院しました。

開業までに苦労した点はありますか。
開業前に心配したのは、開業場所の選定でした。総合メディカルが医院を継承したい先生を紹介してくださり、良い診療所を見つけることができました。建物自体は築15年以上経っていましたが、清潔感があり、先生が大切に使ってこられたことが分かりました。広い駐車場もあり、一目でここを気に入りました。かかりつけの患者さんも引き継がせて頂くことになり、1週間ほど先生と一緒に診療を行いました。

  • 広々とした待合室。

  • 明るい受付と、診察室や検査室へと続く長い廊下。

  • 大きな窓があり解放感のあるリハビリルーム。


循環器の専門性を強みとして打ちだし、新患の数も順調に伸びている。 看護師も引き続き一緒に働いてもらえることになりました。長い間ここで働いてきた看護師が、患者さんの人となりや生活背景を熟知していて、診療の際に「この患者さんにはこういう伝え方が良い」というアドバイスなどももらい、スムーズに継承することができました。

事務職員は新しく採用することになりましたので、その点は不安がありました。しかし、こちらも、総合メディカルに面接に同席して頂き、私が気づかないようなところを細かくアドバイスしてもらい、良い方を採用することができました。その他、メインバンクの選定などについても相談し、不安な部分をサポートしてもらったおかげでとても心強かったです。

大学病院での勤務医時代が長く、経営は初めてなので難しいと感じることもあります。診療報酬を理解しレセプトをどう作っていくかを、現在も勉強中です。患者さんを引き継いだこともあり、現在の外来数は1日30人から40人ほどです。最近は循環器の専門医と認識してもらい、循環器の新患が増えていて、1日3人程新患の来院があります。これは地域の連携を深める会に参加し、周囲の内科や消化器内科の先生との関係をつくってきた結果と考えます。

どのようなクリニックにしていきたいですか。
「安心感を届ける医療」を理念にしています。私が得意としている不整脈は、急変や最悪の場合は突然死の可能性があるなど、リスクが高い患者さんもいます。しかし、それをストレートに本人に伝えては、いたずらに不安を煽り、QOL低下の原因にもなりかねません。そのため、リスクはきちんとお伝えしつつ、不安を取り除き安心感を与える診療をずっと心がけてきました。このクリニックでもそうした安心感を届けることをモットーとしています。そのためには、私を含めたスタッフ全員が、患者さんの話をきちんと聞くこと、また、急変などの場合にも、冷静に対応できることが大切です。忙しいときでも落ち着いて、患者さんが安心できるようにということを常々職員にも話しています。

かかりつけ医としては、高齢化が進む中で「何がその人にとってベストな治療か」を突き詰めていかなければならないと考えています。必要な時には「治療をしない」という選択もあると思います。患者さんや家族ときちんと話し合いながら、その人にとってベストな治療を一緒に決めていく医療を目指しています。また、私は大学病院時代から、患者さんによく「生活を楽しんでくださいね」と声をかけてきました。生きていることの楽しみは、やはり好きなことをして達成感を得ること。そのための健康であり、それを支えるのが医療だと考えています。患者さんが安心して生活を楽しめるための医療の提供を目指しています。
今後の展開を教えてください。

「2年目の今年度からが正念場」と熱く語る松本直通院長。 開業から1年が経ち、2年目の今年度からが正念場と考えています。今年度新しく取り組もうとしていることが二つ。一つは電子カルテの導入です。地域包括ケア時代に入り、周囲のクリニックや病院との連携強化がますます重要になります。その際、情報共有ネットワークの輪に入るために、カルテの電子化は必須です。6月からの導入に向け、現在は院内勉強会などに取り組んでいます。

もう一つは、心臓のペースメーカーチェックの開始です。ペースメーカーを着けている患者さんは半年に1回ほどペースメーカーチェックが必要です。現在この近隣には、市の医師会病院しか対応できる医療機関がなく、医師会病院ではオーバーフロー状態になっていますので、当院で分担できればと考えます。すでに医師会病院と、近隣の大学病院には、当院の近辺の患者さんをご紹介頂くように動いています。循環器内科としての特色を強化していきたいと考えています。

この二つが整った後は、地域のかかりつけ医として「高齢者の健康寿命延伸」と「若い世代の早い段階からの生活習慣の見直し」のため、地域に出て行くことを考えています。具体的には、地域の自治会からの依頼もありますので、市民講座などを開催していく予定です。疾患のある人を診療所で待つのではなく、地域に出て、患者さんの認知度を高めることで、当院をもっと身近に感じてもらいたいですね。
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