「その時々の標準的な医療を提供していきたい」と話す。
当院は幅広い年齢層を対象にした一般の眼科です。生後1~2ヵ月の子から高齢者まで、眼科領域の疾患なら、すべてに対応するのが地方の眼科医の役割だと思います。眼科一般や緑内障、角膜硝子体疾患、白内障手術やレーザー治療も行っています。私は斜視を専門にしてきたので、この分野は特色と言えるでしょう。
クリニックがスーパーの隣にあるため、目につきやすいこともあり、予想していたより多くの患者さんに受診していただいています。当院が開業する以前は、この診療圏内に眼科はありませんでしたので、患者さんは受診しやくなっているのではないかと思います。
検査も特に、特別なものを導入しているわけではありませんが、当院は2人の視能訓練士がきちんと検査をしてくれているので、的確な診断につながっていると思います。視能訓練士は、日本では1969年に資格認定試験が始まり、現在約13000人の資格取得者がいます。眼科医に比べ、まだまだ数が少ないため、クリニックで採用できているところは多くはありません。ほとんどのクリニックは、検査を看護師が担当していますが、的確な診断につなげるには検査が重要です。
一言で「見えづらい」といっても、「近くが見えにくい」「見える範囲が狭い」「ゆがんで見える」など、様々な症状があります。視能訓練士は、視力・屈折検査、眼圧検査、視野検査など、さまざまな眼科検査を行い、眼科医に的確なデータを提供して眼科医療をサポートしてくれる重要な役割があります。視能訓練士のおかげで、撮影データ等、検査の質が高いことは当院の強みになると思います。
また、手術はすべて日帰りで、白内障、斜視、まぶたの手術に対応しています。日帰りですので、患者さんの負担も少なく、好評を得られていると思います。眼科は糖尿病など、内科との関連が深い診療科です。医師会にも参加し、ブロック研究会などを通じて、先生方と良い関係を築き、協力して治療にあたっています。