「不妊治療の中で『できない』を無くしたい」と語る。
鍼灸治療により、妊娠しやすい身体作りをサポート。
当院は以下の6つの基本方針を掲げています。
(1)画一的な治療ではなく、一人ひとりに合った治療の選択
(2)治療に関するメリットやデメリット、妊娠率などを説明し、理解納得いただいた上での治療方針の選択
(3)自然妊娠を目指した一般不妊治療
(4)ベストな条件で治療に臨めるよう、治療期間、治療計画の設定
(5)妊娠しやすい体質づくりを目指し、生活習慣指導にも注力
(6)患者さんのちょっとした心配や悩みを、スタッフでサポートできる環境づくり
体外受精や顕微授精は、それぞれにメリットもデメリットもあるので、卵巣機能や年齢、治療歴などを考慮し、最も効果的と思われる治療法を選択し、提案しています。採卵・融解胚移植の実績、年齢ごとの妊娠率などを確認していただいた上で、タイミング、人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)を希望された場合の期待率(妊娠率)を説明し、治療方針を決めています。2008年以降、人工授精の実績と妊娠率は、ともに向上しています。
また、男性不妊外来、漢方外来、体質改善外来、鍼灸を取り入れていることも当院の特色です。男性不妊外来は、男性不妊症の専門医が診療を担当し、静岡済生会総合病院と連携し、顕微鏡下精巣精子回収術(MD-TESE)を実施しています。
漢方、鍼灸は、いずれも妊娠しやすい身体作りに効果をあげています。体質改善外来で生活習慣を見直すことで、卵巣機能や精巣機能を向上させ、妊娠につなげてほしいと思います。
患者さんには、静岡県にいながら全国トップクラスの治療を提供したいと考えています。不妊治療の中で「できない」を無くしたい。私1人では困難でも、医師間のネットワークやスタッフの力をかりて、チームで完結できるようにしていきたいと努力しています。