1. 特定医療法人盛岡つなぎ温泉病院 メディケアプラザ 中央通りクリニック

特定医療法人盛岡つなぎ温泉病院 メディケアプラザ 中央通りクリニック(岩手県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ 新規開業
所在地 岩手県盛岡市
科目 内科、脳神経外科、呼吸器内科
病床数 なし
特定医療法人盛岡つなぎ温泉病院 メディケアプラザ
中央通りクリニック
〒020-0021 岩手県盛岡市中央通3-16-23
TEL:019-654-3782
http://mccyuo.byoinnavi.jp/pc/

インタビュー

開業のきっかけを教えてください。

理事長 小西 一樹氏 私はもともと、大学で研究を中心にしていたのですが、あるきっかけで1998年から、盛岡つなぎ温泉病院の院長を任せられるようになりました。同院は当時220床の一般病院でしたが、収益は上がっておらず、良い医療を提供できているとも言えませんでした。それまではずっと研究畑に身を置いてきましたが、「おかしい」と感じ、徹底的に医療の質と安全の向上を考えるようになりました。アカデミズムを捨て、臨床の場で生きていくという、180度の方針転換を行ったのです。

まず患者さんの利用スペースを増やすとともに、地域の人たちに安心を与えられる病院づくりを目指しました。

私の専門が呼吸器内科であることから、回復期以降の病棟にも重度の患者さんを受け入れてきました。療養病床では、ALSで人工呼吸器を使用している人や脳卒中や頚椎損傷なども受け入れ、少しずつ地域の中核的な役割を担う病院へと変化していったと思います。

また病床数は、220床から170床に削減し、急性期50床、回復期48床、療養型72床に病棟転換しました。患者さんの快適性を考えて行った病棟転換ですが、結果的に在宅移行という医療行政の方向性に則した対応ができたと感じています。経営的にも評価できる判断だったと思いますが、退院後の受け入れ先を考える必要性が出てきました。当法人は老人保健施設を持っていませんので、退院先を選ぶのに大変苦労していました。

患者さんを在宅に戻す際のワンクッションをつくらなければいけない。そう考えた時、父が以前開業していた中央通りの土地を活用できるのではないかと考えました。盛岡つなぎ温泉病院から盛岡市内までは約30分。市内に拠点ができれば、市内から入院してきた患者さんにとっても、法人にとっても好都合と考え、メディケアプラザ中央通りクリニック(ショートステイ18床)を新設しました。

  • 計画的な利用で在宅生活の継続を図るショートステイ。

  • 今後、需要拡大が期待される訪問リハ。

  • 患者さんの在宅生活を支えるスタッフと。
メディケアプラザ 中央通りクリニックは、法人にとってどのような位置づけでしょうか。
当クリニックは、法人の機能から見ると、盛岡市内の患者さんのかかりつけ医的存在として、盛岡つなぎ温泉病院とをつなぐ役割があります。病院から退院された患者さんの在宅生活を支援しつつ、急変時には病院への入院を手配しています。また、盛岡つなぎ温泉病院をよく知らない人たちに、病院のことを知ってもらうためのアンテナショップ的な役割もあります。今まで当法人とつながりのなかった患者さんにクリニックと病院を知ってもらうためにも、大切な役割を担っていると思います。

また当クリニックはショートステイを18床準備しています。ロングステイの方もいらっしゃいますが、在宅生活を支えるために重要な役割を持つと考えています。例えば、1ヵ月在宅で頑張ったら、本人のリハビリや家族のレスパイトケアの意味も持たせ、ショートステイを2週間利用するなど、計画的に活用できる施設にしていきたいと考えています。

当クリニックには、訪問看護や居宅支援事業所、訪問リハビリ、通所リハビリも併設しています。医療と介護が連携し、在宅生活を支える拠点になれるよう、質の向上を図っていきたいですね。
クリニックの特色を教えてください。

医療と介護の連携に欠かせない定期的なカンファレンス。 適切なリハビリを行うと、患者さんは見違えるように元気になります。盛岡つなぎ温泉病院でも、COPDの患者さんが回復するのを見て、リハビリの力を実感しました。ですから当クリニックは、患者さんが在宅生活を続けられるよう、リハビリを重視しています。

併設の通所リハビリは、食事や入浴などのサービスは行わず、リハビリに特化しています。午前、午後ともにリハビリのみで、利用者の滞在は短時間です。私は、通所リハは高齢者の団らんの場ではないと考えています。「もっとリハビリをして、元気になりたい」という高齢者は数多くいますが、残念ながらケアマネジャーの理解が進んでいないのが現状です。「家族が大変だ」との思いから、一日中高齢者を預かってくれることを重視しているように思えます。

私は、利用者の選択肢が広がるようにしたいと思います。リハビリに特化しているデイケアは、盛岡市ではまだ急進的な考えととらえられていますが、今後は健康寿命を保つ支援が重視されてくると考えています。4月の医学会総会でも「先制医療(予防医学)」の重要性が指摘されましたが、私もその視点が大切だと感じています。

その一環として当院は、メディカルフィットネスも開設しています。いつまでも元気で暮らしたいという高齢者は多く、「介護保険のお世話になりたくない」というのが本音だと思います。メディカルフィットネスでは、クリニックの近くに住む高齢者の利用が増えています。特にマシンを利用したプログラムの人気が高く、夜間や早朝のクラス開設も検討しています。

また、内科、呼吸器内科に加え、脳神経外科も診療科に加わったことで、幅広い支援が可能になりました。脳疾患の患者さんは回復期以降のリハビリが重要ですが、脳神経外科の専門医が関わったことで、当クリニックのリハビリが一段と充実できました。さらに、高齢者は数多くの疾患をもつケースが多いのですが、内科、呼吸器内科、脳神経外科それぞれの専門性で患者さんを診療できるので、適切な対応が可能となります。在宅患者さんの症状が悪化した場合、すぐに急性期病院に送らず、当クリニックやつなぎ温泉病院で対応できるケースも増えるでしょう。急性期病院が患者さんの転院先を考える際、つなぎ温泉病院から当クリニックへの流れを評価してもらえるのではないかと考えています。

  • 健康を維持しようという意思を支えるメディカルフィットネス。

  • 食事、入浴等はあえて行わず、リハビリに特化。

  • 内科全般を担当する永井謙一院長。
今後の目標を教えてください。

利用者のやる気を引き出す通所、訪問リハスタッフ。 2014年4月の開設以来、ショートステイの利用率は予想以上に高く推移しています。通所リハについては、先制医療(予防医学)、リハの重要性について周知を図る必要があると感じています。病気になってから慌てて医療や介護に頼るのではなく、病気にならないよう、健康をつくることの大切さを知らせていき、自ら意識的に健康を保つ重要性を理解してもらいたいと思います。そのために地区の集まり等に顔を出して講演会や勉強会なども開催していきたいと考えています。

また、今回の介護報酬改定で通所系は点数が下がりましたが、他の事業所ではできないようなリハビリに特化している当法人にとっては、チャンスだととらえています。リハビリに関しては実績がありますし、スタッフも私の考え方をきちんと理解し、実践してくれています。今回の改定を機に「地域のリハビリを引っ張っていこう」という機運も高まっています。現在、法人全体で約60人のリハビリスタッフがおり、当クリニックには6人が在籍しています。今後、通所リハ、訪問リハともに需要が高まると感じており、スタッフの増員も視野に入れています。

今後も、患者さんにとって最適な質の高い医療を提供することを目指し、地域における使命を果たしていきたいと考えています。
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