しげやま内科クリニック(兵庫県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ 新規開業
所在地 神戸市西区
科目 内科、消化器内科、糖尿病内科
病床数 無床
しげやま内科クリニック
〒651-2113 兵庫県神戸市西区伊川谷町有瀬1052-1
TEL:078-975-5353
http://shigeyama-naika.com/

インタビュー

開業のきっかけを教えてください。

院長 茂山 豊氏 父が西宮市で胃腸科の開業医だったこともあり、幼いころから消化器内科の医師になると考えていました。医師を目指したときから、40歳くらいで開業したいという思いを抱いており、それまでに技術を磨いておかなければと考えていました。さらに、地域の人たちに信頼されるためには、プライマリケアができなければいけない。そのため、消化器内科の専門分野と幅広く一般内科を診ることができるように準備を進めてきました。

この間の6年間、大学院で糖尿病の研究をする生活を送った時期があります。研究自体はとても勉強になりましたが、一方で、早く臨床に戻り患者さんに近い存在になりたいという思いを強くした時期でもありました。

30代後半から、いよいよ開業の準備を始め、友人に相談したり、開業の土地選定を開始しました。実家の近くも検討したのですが、神戸市西区での開業に決めました。この地域は、以前は畑などが多い農村地域でしたが、震災後、住宅地化が進んでいます。以前から住んでいらっしゃる高齢者や震災後に引っ越してきた若い世代など、幅広い層の方たちを診られるのが魅力でした。
開業にあたって、苦労したことはありますか?
13年5月に開院しましたが、知り合いもいない地域への落下傘開業でしたので、当初、不安はありました。けれども、看護師は病院時代から一緒に働いてきた仲間ですし、そのきょうだいを事務員として雇用しましたので、スタッフについては心強さがありました。
ミーティングや飲み会などを通じて話し合い、それぞれの良い所を伸ばしながら、一体になって患者さんに接していこうと話し合いました。具体的には消化器内科プラス一般内科を掲げ、何でも相談に乗れるクリニック、患者さんの生活に関わっていけるクリニックを目指すことです。おかげで患者さんも少しずつ増え、高血圧や糖尿病など、長いかかわりが必要な患者さんが、当院を信頼してくれるようになっていると思います。
どのようなクリニックを目指していらっしゃいますか。

「チームで患者さんを支えたい」と話す茂山院長とスタッフ まず、消化器内科では、内視鏡スクリーニングに力を入れています。当院では、ハイビジョンスコープを使った安全で精度の高い検査が可能な機器を導入しています。機器の特徴として、粘膜表面の微細な血管を観察できる狭帯域光観察(NBI)内視鏡システムが挙げられます。がんやポリープ等の腫瘍は、粘膜表面の微細な血管パターンが変化するので、通常の内視鏡検査では分かりにくい場合があります。このNBI内視鏡システムはその弱点を克服しており、世界的にも注目されている最新機器です。

当院では、午前と午後の診療の間に、上部・下部消化器ともに、予約制で検査を実施しています。小さなポリープの場合、当院で摘出しますし、手術が必要な場合などは、近隣の信頼できる病院に紹介するなど、連携を取っています。
当院の検査でトリアージし、患者さん一人ひとりにとって最適な治療法を選択してもらえるようにしたいと考えています。

また、糖尿病内科については、患者さんの生活習慣を改善する取り組みをともに考えていくスタイルを取っています。
糖尿病の患者さんは、症状が現れてからしか受診しない方がほとんどです。勤務医時代に、「何でここまで悪くなるまで放っておいたんや!」と悲しくなるような患者さんも多くいらっしゃいました。合併症が出る前に良い治療を行い、患者さんの今後の人生に良くなるようにしたいというのが大きな目標です。

そのためにはまず、患者さんの生活スタイルを把握することが大切だと考えています。患者さんにたくさん話をしていただき、どのような生活を送っているのかを知らなければ、一人ひとりに適した指導はできないと思います。中には「忙しいから、薬だけください」という人もいらっしゃいます。しかし、病気のことを理解していただき、「私たちも協力するので一緒に改善していきましょう」という姿勢が大切なのではないかと思います。

当院が一般内科を標榜しているのは、糖尿病患者さんの家族も巻き込んで、一緒に支えてほしいという思いがあるからです。例えば、糖尿病患者さんの奥さんが風邪などで受診した場合、糖尿病患者さんの生活の様子もお聞きすることができますし、奥さんに糖尿病の食事の指導をすることもできます。一人ひとりの診察時間は長くかかってしまいますが、患者さんのことを理解することが、診療の基本として大切だと考えています。

  • 最新の内視鏡を完備し、安全で精度の高い検査を実施

  • 内視鏡検査室から続く処置室

  • リカバリールームは使用時、カーテンで仕切る
ミニコンサートやランチョンセミナーなど、病気を楽しく理解する工夫をされていますね。

生活習慣病教室で講演する茂山院長

患者さんや地域の人にも人気のミニコンサート
私は学生時代、軽音楽部に所属しており、仲間とジャズやフュージョンを演奏していました。音楽は気持ちを和ませますから、患者さんや地域の人にも、そういう場をつくりたかった。
待合室のピアノも置き場所を最初から決めていたくらいです。医療機関は、健康な時には行きたくない場所ですが、当院が地域の公民館的な役割になれればいいなという思いもありました。病気になってから来るのではなく、健康なうちから来てもらい、病気を予防する場所になったらいいなと思っています。

公民館的な役割の一環として行うミニコンサートの当日は、糖尿病予防の工夫をした弁当を準備し、管理栄養士がランチョンセミナーを開催します。調理の工夫のほか、「野菜は食事の最初に食べる」など、食べ方の工夫で、病気を予防できることもたくさんあります。おかげさまで、ランチョンセミナー参加希望者は毎回、あっという間にいっぱいになっています。本来、栄養指導は診療報酬の加算が取れるものですが、当院では算定していません。イベント的な雰囲気で話を聞いてもらう方が、患者さんの理解は深まると考えているからです。

ミニコンサートは、前に勤務していた病院の医師や看護師などに協力してもらい、ポップスを中心に演奏しています。私もベースで参加し、最近では「ひこうき雲」や「レットイットゴー」など、参加者に馴染みのある曲を選んでいます。患者さん以外のご近所の方も楽しみにしてくださっており、地域の仲間になれたと実感しています。
今後、どのようなことに取り組んでいかれますか?
前述した取り組みの「生活習慣病教室」を充実させていきたいですね。教室では5年後、10年後、どうありたいかを想像していただきながら、個々人の食習慣を書き出していただき振り返りを行いました。参加された方々は「今以上悪くならないように」「自分ではなかなかコントロールができない」という気持ちを素直に言われるようになり、スタッフへの質問や参加者同士のコミュニケーションが活発に行われています。私たちはただ指導するだけでなく、限られた時間の中でも楽しく、自分らしく生活していただけるよう努めたいと考えています。

また、内視鏡検査は現在、午前と午後の診療の合間に行っていますが、疾患の早期発見という意味では検査部分の充実を図っていかなければいけないと考えています。さらに、地域医療の役割として、生活習慣病指導と消化器内科の診療だけではニーズは満たせないため、糖尿病などで関わった方たちと最期までお付き合いできるよう、在宅医療への取り組みも考えていきたいと思っています。
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