髙尾医院(香川県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ 継承開業
所在地 香川県坂出市
科目 泌尿器科、腎臓内科、外科、整形外科、皮膚科、リハビリテーション科
病床数 無床
髙尾医院
〒762-0045 香川県坂出市元町1丁目10-5
TEL:0877-46-5111
http://takaoclinic.com/

株式会社ソム・テック

インタビュー

継承を決意した動機についてお聞かせ下さい。

院長 髙尾 彰氏 当院は1941年に祖父が開院し、父から受け継いで私で三代目になります。私は次男でしたので、まさか医院を受け継ぐことになるとは思っていませんでした。しかし、医師でもある兄が小児外科という特殊性が求められる専門分野に進んだため、地元には帰らず、後継者にもなれないということになりました。

そうしたことから、この地域で70年以上続いてきた医院をつぶすわけにはいかないという思いで、5年ほど前に私が受け継ぐことを決めました。以前は、漠然と勤務医を続けていくのだろうと考えていたので、想定外のことでしたが、もともと、この地域が好きでしたし、地域医療に貢献したいという気持ちも強かったので、今は医院を受け継ぐことができて、本当に良かったと思っています。
継承にあたっての最大の悩みと、コンサルティング会社から支援を受けるメリットは?
受け継ぐ前の医院は4階建てで、19床の有床診療所でした。しかし、1955年にこの地に移転したときの建物で、病室が雨漏りするなど、老朽化が進んでいました。そこで建物全体を建て替えることにしたのですが、どこから手を付けたら良いのかまったく分かりませんでした。医院を受け継ぐと簡単に言っても、新しく建て替えるとなれば、新規開業と同じように取り組まなければいけないのでは、と考えたのです。

そこで、妻の実家の病院とお付き合いがあった総合メディカルさんにサポートをお願いすることにしました。例えば、医院の間取りを決めるにしても、働く人の動線をしっかりと考えておかないと、後々で使いにくくなってしまいますから、こうしたきめ細かなアドバイスを専門家の視点で受けられたことは大きなメリットでした。
実際に継承をしてみて、いかがですか?

外科処置室 父は外科医ですから、この地域で髙尾医院といえば、外科専門の医院として、知られる存在でした。そのため、髙尾医院で、私の専門である腎臓内科と泌尿器科を新たにスタートさせるという点では、少なからずプレッシャーを感じました。ただ、父は今でも名誉院長として週2回、午前中の外来診療を続けていますし、私の専門も基本的には外科系なので、父の代からの患者さんも引き継いで診察しています。

これまで、病院の当直であらゆる診療科の患者さんを一通り診る経験は積んできていましたから、大抵のケースには対応可能です。もちろん、自分の専門外の症例で、治療をしてもなかなか症状が改善しない場合には、専門医を紹介しています。
また、腎臓や泌尿器の患者さんは高齢の方が多いため、他の生活習慣病との関係も意識しなければなりません。

将来の透析予防を視野に入れた、生活習慣病のコントロールも行いながら、内科と外科も含めたトータルな形で患者さんを診察できる、現在の診療スタイルは、大変やりがいを感じています。
今後、取り組んでいきたいことは?

温熱療法や牽引療法の器具を備えたリハビリ室。 私の専門分野である腎臓内科、泌尿器科をもっと拡充したいと考えています。特に慢性腎臓病の早期発見・早期治療は今後、最も力を入れていきたい分野です。
現在、日本には約30万人の透析患者さんがおり、その数は増加の一途をたどっています。透析療法には多大な医療費が掛かりますし、患者さんのQOLも低下します。透析予備軍である慢性腎臓病の患者さんは、成人の8人に1人と推計されていますが、本人が気づかないまま進行してしまっている人が非常に多いのです。

私は専門医の立場で、病気の進行を少しでも遅らせて、透析導入を予防できるよう取り組んでいきたいと考えています。
泌尿器科では、高齢化とともに増え続けている前立腺がんについて、二次精密検査である前立腺生検を日帰りで行っています。また、頻尿や尿漏れなどの日常的な患者さんの訴えに対しても、専門医の立場で的確な診断を行い、適切な治療に結び付けていくことが可能です。

まだリニューアルオープンしてから1年余りですが、今後も専門領域の診察に力を入れながら、同時に地域医療に貢献できればと思っています。
継承を考えている先生へのアドバイスがあればお願いします。
私のように実家の医院の跡を継ぐ先生も多いと思います。そのとき、同じ診療科の場合もあれば、診療科が違う場合もあるでしょう。いずれにしても、親世代が築いてきた伝統を守りながら、自分ならではの新たな領域を拡充していくことは非常にやりがいがあることです。

リニューアルオープンにあたって、専門外来を設けたり、ホームページを立ち上げて、診療内容を詳しく情報提供することも始めました。例えば、尿漏れや頻尿、EDなどの悩みがあっても、恥ずかしくて泌尿器科には行けないという患者さんのために、女性泌尿器科外来、男性専門外来を開設しました。さらに仕事が忙しくてなかなか受診できない患者さんには、早朝・夜間外来を設けています。自分でやりたいと思ったことを、すぐに実現できるのは、開業医ならではの特権です。親からの継承という形ですが、自分なりに、どのようにして地域医療に貢献していけるのか、日々模索しながら診療する毎日に手応えを感じています。

また、私は5年ほど前に医院を受け継ぐと決めた時点で、地域の病院に移ってきました。それは、地域の医療機関で働いた経験があれば、患者さんを紹介するにも、よりスムーズだと思ったからです。現在も週に1回は地域の病院で診察、手術を行っており、良好な連携が取れています。たとえ継承開業という形で、生まれ育った地域に戻っても、開業の準備期間はしっかりと取り、無理なく地域に馴染めるように、準備をされたほうがよりベターではないかと思います。
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