開業事例

みやしたリウマチ・内科クリニック

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みやしたリウマチ・内科クリニックサムネイル
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みやしたリウマチ・内科クリニック

開業タイプ 新規開業
科目 内科、リウマチ内科
所在地 〒856-0836 長崎県大村市幸町25-74
TEL TEL:0957-47-5555
URL http://nagasaki-rheumatology.jp/

インタビュー

開業を決意した動機についてお聞かせ下さい。

リウマチ専門医として10年間勤務していた病院(長崎医療センター)の外来患者さんが増え、パンク状態になってしまったため、自ら開業しようと考えました。
当初は病院内で何とか診療の効率化ができないかとも思ったのですが、大きな病院では、自分の裁量だけで動くわけにはいかないので、ジレンマに陥っていました。

他の地域に目を向けてみると、大病院とクリニックで連携して外来の混雑を緩和する病診連携の枠組みが全国でいくつか進んでいました。ちょうど長崎県内でも、「あじさいネット」という医療連携ネットワークシステムが発足し、病診連携がしやすい環境が整ってきたことも開業するタイミングとして良かったと思います。

みやしたリウマチ・内科クリニックのイメージ
院長 宮下 賜一郎 氏

一般的な病診連携では、一般内科医と大病院の専門医の連携が主だったため、私が開業すれば専門医同士が連携して地域の患者さんに貢献できると思いました。

開業にあたっての最大の悩みと、コンサルティング会社から支援を受けるメリットは?

最初は私一人で開業地を探していました。車でいろいろな場所を見てまわり、交通量を調べたり、バス停から歩いて何分かかるかなど自分の足で確認したりもしました。ただ、開業場所のための交渉を進めていく段階になると、時間的な制限もあり、とても一人では難しくなってきました。
開業した先輩に相談すると、総合メディカルさんにお願いして良かったという助言をいただいたので、安心して全面的に任せることにしました。担当の方は、リウマチ患者さんは女性が多いので、女性に受け入れられるクリニックにしたいという私が描いているイメージをよく理解してくれました。結果として、内装からスタッフの制服に至るまで、すべて私のイメージを忠実に再現することができたので、本当に満足しています。

実際に開業をしてみて、いかがですか?

開業して1年になりますが、地域の患者さんはもとより、県内の対馬から飛行機で毎月通ってきてくださる患者さんもいます。また、リウマチ膠原病のクリニックには、潜在的なニーズがかなりあるということに気付かされました。「朝、手がこわばるけれど、紹介状を書いてもらって大きな病院に行くのは大変」といって、受診の機会を逸してしまっている人がとても多いのです。

そういう患者さんの中から、リウマチが見つかることが多々あります。リウマチ治療は日進月歩。かつては不治の病といわれ、関節破壊が進んで車椅子生活になってしまうのが一般的でしたが、今では早期に治療を開始すれば、寛解状態を維持して、発病前と変わらない生活をすることも可能です。早期発見のためには気軽にかかれるクリニックが重要なのです。そうした意味では、地域医療に貢献できているという実感があります。

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診察室にある超音波検査機器

日々の診療では、病院の外来のときと比べて、一人ひとりの患者さんに接する時間が増え、患者さんとの距離が近くなってきたのを感じます。
世間話から、患者さんがどんな日常生活を送っているのかが分かりますし、状況の変化にもいち早く気付くことができます。
患者さんがどんどん元気になっていく様子を身近で見ることができる毎日は、とてもやりがいがあり、充実しています。

今後、取り組んでいきたいことは?

リウマチの専門診療のレベルをさらに高めたいです。私自身、勉強を怠らず、常に最先端の情報を得ていきたいと思っていますし、コメディカルの中にはリウマチケア看護師の資格取得を目指している看護師もいます。

週末は学会や研究会への出席のため出張も多く、平日も診療終了後は勉強や雑務に追われる日々です。労働時間は勤務医時代とあまり変わらないのですが、専門医療に携わるためには必要なことだと思っています。

また、リウマチの症状が良くなって寛解を達成した患者さんには、健康寿命を長くすることを次の目標にしていただきたいと考えています。
そのためには、患者さんの生活習慣病や骨粗しょう症、サルコペニアの予防など全身の健康管理にも気を配り、きめ細かな指導をしていくためにも、スタッフ全体のレベルアップが不可欠です。
患者さんがクリニックに来ることを楽しみにしていただけるよう、アメニティーにも気を使っているのですが、さらに新しいものをどんどん提供していきたいと思っています。例えば、月ごとにテーマを決めて冊子を作ったり、勉強会を開催するなど、さまざまな情報提供をしていきたいですし、リウマチの治療を続けながら、妊娠出産を考えている患者さん同士が交流できる場なども作っていきたいと思っています。

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DXA法を用いた骨密度測定機器

開業を考えている先生へのアドバイスがあればお願いします。

開業をするなら、自分の強みを最大限に生かすことを考えるといいと思います。患者さんから選ばれるクリニックになるためには、他の医師にはできないようなことに特化して取り組んでいくことも大切です。
開業医はすべて自分の裁量で物事を決定できるので、何か行動を起こしたいと思ったときに、大きな病院では欠かせない書類の作成、会議などのプロセスを省くことができます。何か問題が起きたとしても、スタッフが集まって話し合い、その日から変えていくことができます。そういう意味では、勤務医時代とは違った意味で、ストレスの少ない働き方を実践できるのではないかと思います。

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スタッフの皆さんと
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生物学的製剤の点滴用の椅子
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迅速な診断を可能にする生化学分析装置

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