開業事例

駒沢ハートクリニック

駒沢ハートクリニックギャラリー
駒沢ハートクリニックギャラリー2
駒沢ハートクリニックサムネイル
駒沢ハートクリニックサムネイル2

駒沢ハートクリニック

開業タイプ 新規開業
科目 内科、循環器内科
所在地 〒152-0023 東京都目黒区八雲5-9-21
TEL TEL:03-5726-3322
URL http://www.komazawa-heart-clinic.com/

インタビュー

開業を決意した動機についてお聞かせ下さい。

子育てをしながら自分のやりたい医療を続けるためです。
大学病院の循環器科で心臓カテーテル検査や治療を行っていたので、できれば勤務医として長く働きたいと思っていましたが、結婚して子どもを育てていくうちに考え方が変わっていきました。1人目を出産した後、いったん大学病院に戻ったものの、2人目を出産後、子育てをしながら当直のあるフルタイム勤務の勤務医を続けていくことは難しいと思いました。

それで、自宅近くの病院に移ったのですが、やはり勤務医の立場では時間に追われる生活に変わりはありませんでした。例えば、保育園のお迎え時間が迫っていても、急患が入れば対応しなければなりませんし、自分だけが先に帰るのにも気を使います。
そうしたことから子育て真っただ中というタイミングでしたが、開業しようと考えたのです。

駒沢ハートクリニックのイメージ
院長 野本 花奈 氏

開業にあたっての最大の悩みと、コンサルティング会社から支援を受けるメリットは?

開業を考えるまで勤務医として医療だけに注力してきたので、事務手続きや資金のことなど、分からないことだらけでした。
総合メディカルとは、大学病院から自宅近くの病院に転職するときにお世話になったご縁で、開業の相談もさせていただきました。

開業する場所だけは自宅近くにしたかったので、自分で自転車でまわって探しましたが、それ以外のことはすべて総合メディカルにお願いしました。
開業に関して何も知識がない状態でしたし、子育てをしながらの限られた時間内での開業準備でしたので、煩雑な事務手続きなどを任せることができて本当に助かりました。
子育て中の女性医師でも、こうしたサポートが受けられれば、スムーズに開業準備ができると思います。

駒沢ハートクリニックのイメージ2
しっくいの壁に天然木の待合室

実際に開業をしてみて、いかがですか?

開業してみると、勤務医の頃より時間に大きなゆとりができました。診療時間を午前9時から午後5時までにしたので、帰宅後、夕食の支度をして犬の散歩に出かけても、夜7時には家族で食卓を囲むことができます。
また、自宅から歩いて10分ほどの場所に開業したので、万一、子どもたちに何かアクシデントがあったとき、すぐ対応できるという安心感はとても大きいです。
開業当初は長女が学校帰りにクリニックへ寄ってスタッフルームで宿題をしたり、一緒に次女を保育園に迎えに行くという生活でした。
やはり、母親が当直で一日中、家を留守にするより、クリニックに来ればいつでも会えるという環境を作りたかったので、開業して本当に良かったと思います。
診療面では、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合えるという点で、とてもやりがいがあります。また、循環器専門医として、心臓超音波検査(心エコー)やホルター心電図の解析から鑑別診断をしっかり行うよう心掛けています。

駒沢ハートクリニックのイメージ3
院内に飾られている絵は祖父の作品

禁煙外来や睡眠時無呼吸症候群の検査など、心血管イベントにつながる可能性のあるリスクにも対応しています。
日々の診療にこれまでの経験が十分に活かせていると思います。

今後、取り組んでいきたいことは?

しばらくは、このまま自分が信じる医療を続けていきたいですね。患者さんがご家族を連れてきて家族ぐるみで診るケースも増えてきましたし、地域の人たちの間でも「何か心配なことがあったら、ハートクリニックさんへ」と言っていただけるようになってきました。
ハートクリニックというと、少し敷居が高いイメージがあるようですが、クリニックに気軽に足を運んでいただけることで、循環器疾患の早期発見につなげることができると思います。

また、大きな病院では頻繁に担当医が変わりますが、当院に来てくれる限り、私が継続して診ていくことができます。私自身、住んでいる地域ですし、患者さんはみな地元の人たちなので、いろいろな話をしながら毎日とても楽しく診療させていただいています。
これからも、患者さんとの信頼関係を大切にして、より地域に密着した医療ができるようにしたいと思っています。

駒沢ハートクリニックのイメージ4
中央にあるのは超音波診断装置

開業を考えている先生へのアドバイスがあればお願いします。

開業という選択は向き、不向きもあると思いますが、いろいろと制約の多い子育て中の女性医師にはおすすめの働き方ではないでしょうか。ただ、先端医療に携わったり、いろいろな先生と治療法を考えるなど、大きな病院でしかできないこともありますから、どうしてもそういった医療がやりたいという人には向かないのかもしれません。
開業すると、スタッフの人事や全体のマネジメントなどすべて自分でやらなければいけませんが、実際にやってみると意外に面白みも感じられますし、やりがいも生まれてきます。

そして何より、場所も時間もすべて自分で決められるので、生活スタイルにあわせて仕事ができることは大きなメリットだと思います。
私の場合、診療時間を午前9時から午後5時にしたことで、子どもと過ごす時間は勤務医時代より大幅に増えました。また夫が勤務医ですので、収益のことを過剰に心配することもありませんので、子育て中はできる範囲で働いて、子どもの手が離れたら仕事の範囲を拡張していけばいいと考えています。
出産後も自分のやりたい医療と家庭の両立ができる開業という形を考えてみてはいかがでしょうか。

開業事例一覧に戻る