そらの内科肛門外科クリニック(宮崎県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ 新規開業
所在地 宮崎県宮崎市
科目 内科、肛門外科、消化器外科、麻酔科
病床数 無床
そらの内科肛門外科クリニック
〒880-0835 宮崎県宮崎市阿波岐原町前浜4276-1261
TEL:0985-26-2706
http://sorano-cl.com/

インタビュー

開業を決意した動機についてお聞かせ下さい。

院長 大賀 純一氏 医学部を卒業して外科に入局し、勤務医として働いていた時は、自分が開業するなど考えてもいませんでした。というのも、開業は資金面での基盤がある人だけができるものだと思っていたからです。勤務医として、歩んでいくためにも、何か武器となる専門性を身に付けなければならない、と専門技術の習得に努めていました。

ですが、参加した医院開業セミナーで、十分な資金がなくても努力すれば開業の道があるということを知りました。開業するにあたっては、やはり専門的な技術は必要になりますが、幸い私の場合は、周囲に肛門科を専門とする先輩医師がいたこともあって、肛門外科専門医としてのキャリアを重ねるには、恵まれた環境だったことは大きかったと思います。
また40歳までに米国の医師免許を取得し、ダブルライセンスを持つことを目標に取り組んでいたのですが、ラストチャンスとなる39歳の時に受けた試験で一歩届きませんでした。それで開業に専念しようと考えるようになりました。

ちょうどその頃、医療器械メーカーの紹介で総合メディカルの担当者と何度かお会いする機会があり、以来、相談に乗ってもらえる間柄となって、開業後も助言をしてもらっています。
開業にあたっての最大の悩みと、コンサルティング会社から支援を受けるメリットは?
悩みを挙げればきりがありませんが、大きなものと言えば、やはり借り入れでしょうか。開業にあたっては、大きな金額を借り入れましたので、開業後は収支がプラスでもマイナスでも確実に毎月返済していかなければなりません。「万が一、自分が倒れたりしたら…」などと考えると不安に襲われることもあります。その他にも、クリニックの運営については、自分一人で考え、判断することも多く、人脈作りや臨床以外の事務などの雑務を抱え込んだりと、悩みは尽きません。

私の場合、開業の準備段階から総合メディカルの担当者からアドバイスを受けることができて良かったと思っています。開業準備を一人で進めていくのは精神的にも肉体的にも限界があります。アドバイスを受けながら、スタッフにはそれぞれの役割を分担して行ってもらうことができました。例えば、妻は電子カルテと広告、事務一般、事務長にはネット関係、院内広告など、医療器機メーカーの担当者には器械の交渉やデモの実演といったことです。

また、開業するにあたっては、必ずと言っていいほど、コンサルティング会社の名前を耳にすると思います。私は、ある程度の費用が掛かっても右腕になってもらったほうが良いと思っています。コンサルティング会社選びは、やはり口コミが一番ですし、特に担当者との信頼関係が重要になると思います。
実際に開業をしてみて、いかがですか?

プライバシーに配慮した中待合 肛門科ということもあって、クリニックの場所選びに十分な配慮をして、大通りに面した目立つ場所は避けようと考えました。特に駐車場は、中が目立たないように入口以外を木々で覆っています。クリニックの入口も、肛門外科と内科とを別にし、院内も各診察室に中待合を設置しています。ですので、肛門外科を受診する患者さんは、受付をしてから診察を終え、会計を済ませるまで、他の患者さんと出会うことはありません。

開院してからは、平均で1日約20人の患者さんが受診されています。男女比に差はなく、大部分が肛門外科の患者さんですが、プライバシーに配慮した工夫をしているので、喜ばれています。

診察以外のことでは、開院して半年足らずということもあって、休み返上の日々が続いています。子どもたちが寝ている時間に出かけ、子どもたちが寝た後に帰宅する日々が続き、1週間ほど子どもたちの顔を見なかったこともありましたが、クリニックが軌道に乗るまでは自分が頑張らなければと思っています。とはいっても、体が資本なので、時間を見つけては、近くの温泉やサウナなどで汗を流したり、ジムに通いながらリフレッシュしています。

勤務医時代は、臨床のことだけを考えていれば良かったのですが、開業すると毎日の収支に一喜一憂したり、雑務に追われたりと診療以外のことも考えなければなりません。患者さんに提供する医療の質を保つためにも、つねに最新の医療情報に目を通したり、学会へ参加して知識や技術の維持と向上に努めています。
今後、取り組んでいきたいことは?

痔核四段階注射法にも使う肛門鏡 地域に根ざしたプライマリーケア医として、地域医療に貢献したいと思っています。開院にあたっては、地域の医療機関への挨拶回りも済ませ、連携体制も整えました。今年5月からは、医師会の協力のもと検診事業にも取り組み、肛門外科に限らず、風邪や予防接種などの内科的治療も行っていきます。

また、遠方から来院される患者さんのために、3月より隣接するリゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」と連携して宿泊検診も開始しました。患者さんには前日にホテルへ宿泊してもらい、前処置を済ませた後、翌日にクリニックで検査をするというものです。

肛門外科医としては、これまでの経験と専門性を生かし、痛みの少ない最善の治療を心掛け、スペシャリティーを発揮していきたいと考えています。当院で行っている「痔核四段階注射法」は、講習を受けた専門医のみが実施できますが、講習だけ受ければすぐにできるというものではありません。私も以前、横浜の病院で勤務していた時に講習を受けましたが、だいたい300例ほど経験した頃に、ようやく感覚を掴めたといった感じでした。そのためにも、技術を習得してもらう修練の場として当院を活用してもらい、若い医師たちを育てていければと考えています。

現在、医師は私一人のため、学会などに参加する時にはクリニックを休診にしなければなりません。将来的には、後輩の内科医を招き、スタッフもさらに充実させた診療体制を整えていければと思っています。
開業を考えている先生へのアドバイスがあればお願いします。
住民の健康と医療をあずかるプライマリーケア医として地域の医療機関との連携はとても重要です。当院は地方都市と場所柄もあり、スタイルは戸建てとして開業しました。しかし、戸建ての場合、設計段階から取り組むことができますが、建物の引き渡し後にも改善できるような環境を作っておくことも必要だと思います。また、開業するにあたっては、大きな借り入れを抱えることも少なくありません。万が一のために追加融資してもらえるところを探しておくと安心です。

それに開業準備は、基本的に孤独な作業ですので、相談できる先輩や後輩を持つこと、コンサルティング会社の活用、いざという時のために支援してくれる人との人脈作りも重要ですし、スタッフの採用も大切なポイントです。

私の場合もそうですが、開業当初はなかなか休みがとれないことは覚悟しておきましょう。プライマリーケア医を目指すなら、仕事で平日は病院に行けないという患者さんのために、日曜診療をされたほうが良いと思います。また、検査から診断までの期間を極力短縮しています。悪性を疑う症例に関しては、可能な限り当日に生検まで行い、1週間以内で診断をつけるように心がけています。

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