医療法人柏愛会 林整形外科(福岡県)の医院開業事例


外観


内装

開業タイプ クリニックモール 移転開業
所在地 福岡市博多区
科目 整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科
病床数 13床
医療法人柏愛会 林整形外科
〒812-0854 福岡県福岡市博多区東月隈4-1-20
つきぐまメディカルモール内(福岡銀行横)
TEL:092-503-2828
http://www.h-ortho.jp/index.html
  • 設計
  • 監理

株式会社ソム・テック

インタビュー

新築移転を決意した動機についてお聞かせください。

院長 林 廣青氏 2006年に整形外科クリニックを継承開業しましたが、患者さんが増え、設備を拡張する必要を感じたためです。
2012年4月に現在の「つきぐまメディカルモール」内に新築移転しました。同じ敷地内には、循環器内科、耳鼻咽喉科のクリニック、デイサービスセンター、調剤薬局、銀行があり、駐車場も広く、患者さんにとっても非常に利便性の高い場所です。クリニックは手術室を備えた13床の有床診療所ですが、移転を機に200床規模の病院と変わらないほどの広さのリハビリテーション室を造り、新たに自由診療部門も設けました。またここには入院患者さんだけでなく、外来でリハビリを受けられる施設が絶対に必要だと思いましたし、患者さんの多種多様なニーズに応えるためには、整形外科の枠組みにとらわれず、新たな治療法も取り入れていきたいと考えたのです。
現在、医師は2名体制ですが、週に一度、継承元の先生にも来ていただいております。経験豊富な先生なので、とても心強いですし、先生を慕って来院する患者さんも多数います。継承したとはいえ、まだまだ先生もお元気で働いてくださるので、私はクリニックをさらに発展させるため、時間を有意義に使うことができています。
新築移転にあたっての最大の悩みと、医業経営コンサルティング会社からの支援メリットは?
移転に伴い、従業員数30名から45名になりましたが、人数が増えるとなかなか接遇の指導なども行き届きにくくなってしまい、新しいスタッフの教育が大変でした。そこで、継承の段階からお世話になっている総合メディカルの担当の方にお願いし、スタッフ研修を行ってもらいました。当初は患者さんに対して、つい友達のような言葉遣いをしてしまうスタッフもいましたが、現在ではきちんとした応対ができるようになり、スキルアップにも効果的でした。

継承開業の時から年に一度、患者さんの満足度調査もお願いし、つねに客観的な評価を確認しています。調査の結果、何か批判があれば真摯に受け止め、緊張感を持って仕事をして行きたいと思っています。医師ができるだけ医療に専念するためには、医療経営コンサルティング会社による支援は不可欠だと考えています。

  • 自由診療『Green』待合室

  • 電子カルテシステム

  • リハビリテーション室
新築移転して半年が過ぎましたが、いかがですか?

自由診療『Green』点滴療法時のベッド 移転前のクリニックから600メートルほどの場所ですので、患者さんがそのまま継続して来てくださり、さらに住宅地に囲まれていることもあり、幅広い年齢層の患者さんに多数、お越しいただいております。現在、外来患者数は1日200~300人。1日で356人という日もあり、移転後、患者さんの数が増えたのは、とてもありがたいことだと思っています。
また、つきぐまメディカルモールには、かねてから希望だった循環器内科のクリニックが隣接しているため、手術前の検査がスムーズにできるようになりました。手術を受ける患者さんの中には、高齢の方も多く、より安全に手術を行うためには、循環器の専門の先生との連携が欠かせません。人工関節置換手術の際は、自己血輸血のための術前貯血も循環器内科クリニックで行っています。
その他にも以前から取り組みたいと思っていた自由診療のためのスペースを確保し、高濃度ビタミンC療法、プラセンタ療法、にんにく注射など幅広い診療を始めました。
通常の保険診療では患者さんの要望に応えきれないことが多くありますが、病気予防からがん治療の副作用症状の改善、アンチエイジングに至るまで、患者さんに対して幅広い診療の選択肢を用意できるようになりました。空港から近いので、他県からも患者さんが来られています。
今後、取り組んでいきたいことは?

自由診療『Green』診察室 高齢な患者さんがさらに増えてくることを考え、移転前から行ってきた訪問診療を拡充し、訪問看護や訪問リハビリも行いたいと思っています。訪問診療を始めたのは、骨粗しょう症の進んだ90代の患者さんから「痛くて通えない」と言われたのがきっかけでした。患者さんが動くことが難しいのなら、こちらから出掛けて行けば良いと思い、現在は2名の医師で週2回、訪問診療を行っています。
訪問リハビリのニーズも非常に高いですね。例えば、脳梗塞から回復し退院したものの、リハビリ施設に通えずまったくリハビリができなくなってしまったという患者さんもいます。足腰の不自由な患者さんと、付き添う家族にとって、通院は大きな負担になります。そうした患者さんにこそ、訪問リハビリは必要です。
また、移転前のクリニックをデイケア・デイサービスなどの施設にすることも考えています。地域住民の方々が少しでも健康的な生活を送れるよう、自分にできることを少しずつ広げていきたいと思っています。
最後に開業を考えておられる先生方へのアドバイスがあればお願いします。
私が開業医として仕事をする際に大切だと考えているのは「現状に満足しない」「勇気を出して一歩を踏み出す」「開業医としてのスキルアップを怠らない」――の3点です。

「現状に満足しない」というのは、まだ自分にできる何かが必ずある、と考え、常に新しいことに挑戦していくということです。開業の後それなりに患者さんが来てくれるようになると、それだけでも忙しくなりますから、現状に満足してしまい、毎日があっという間に過ぎてしまいます。でも、順調になってきたときこそ、現状に甘んじずに何ができるかを考え続ける、その積極的な姿勢がさらなる発展につながっていくのだと思います。

「勇気を出して一歩踏み出す」ことは、開業を考えているすべての先生に言えることではないかと思います。「そろそろ開業したいけれど、資金がないから無理だし…」といろいろ悩む人が多いのですが、まずは開業支援のプロに相談してみることをお薦めします。開業にあたっては、官庁への届出や資金調達などの煩雑な手続きが山ほどあります。特に医療法人の継承でしたので、大変でした。医師は人間を診るプロなのですから、できる限り医療のことを考え、それ以外はその道のプロに任せることが肝要です。

最後の「スキルアップを怠らない」とは、開業すると大学病院などでは全くやってこなかったスキルも必要となります。大学病院の患者さんの約8割は手術を必要とする人ですから、手術中心にやっていれば良かったかもしれません。しかし、開業後は、大きな手術は必要としない細々とした悩みを訴えてくる患者さんが非常に多く、しかも必ずしも整形外科の専門領域とは限りません。実は私も開業当初は失敗をしました。例えば、陥入爪(かんにゅうそう)の患者さんが来た時に、「皮膚科へ行ってください」と自分の専門外のことはすべて断ってしまいました。でも、患者さんの立場に立てば、困っているから相談してくれたのです。せっかく来てくれたのだから、自分にできることはやっていこうと考え直し、陥入爪に対するフェノール法の手術も勉強して、処置ができるようにしました。すでに1000件を超えましたが、患者さんの満足度はとても高いのです。もちろん、何もかもをやるわけにはいきませんが、患者さんが困っていることに対して、整形外科の枠組みにとらわれずに自分でできる範囲のことはすすんでやろうと考えています。

また、患者さんとのコミュニケーションも非常に大切なことです。外来患者さんが300人を超えることもあり、なかなか一人ひとりに長い時間をかけることは難しいのですが、限られた時間の中でも、できる限りお話を伺い、患者さんに満足して帰っていただけるよう心掛けています。
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