開業医のお財布事情

自分のモチベーションを維持するためにお金をつかう

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自分のモチベーションを維持するためにお金をつかう

30代・女性

自分のモチベーションを維持するためにお金をつかうのイメージ

開業しても、最初は苦しいのが現実

先生の1ヶ月の収入はどれくらいですか?

開業していると「先生はお金持ちでいいですね」と言われることが多いですが、開業時には多くの資金が必要になりますし、新しいクリニックの売上が安定していないので、スタッフの給料を出すのが精いっぱいな状態。
正直、院長としての給料はほとんど出せません。
今は開業直後なので、収入は内緒です。

収入の内訳を教えて下さい。

最近は、私のブログを読んでくださったメディアの方から執筆の依頼があったり、メーカーから監修のお仕事をいただいたり、診療以外の収入もあります。
今は、これまで貯蓄していたお金と診療以外でいただいている収入で生活を支えています。執筆などは「クリニックの宣伝にもつながれば良いな」と、先行投資だと思って頑張ってやっています。

開業医と聞くと生活に余裕があるイメージが強いですが、開業期間や経営の安定具合により大きな差があるのが現実のようです。
クリニックの仕事が多忙でも、医院の宣伝も兼ねて診療以外のお仕事も積極的に受けている医師も多くいるようです。

診療が終わったら、いろんな人とご飯に出かけます

1ヶ月の支出の割合を教えてください。

支出は家賃2割、交際費6割、交通費が2割、とお金の使い道がかなり極端な感じです。

女性皮フ科医(開業医/30代)のお財布事情のイメージ

交際費の比率が高いですが、どんな事に使われているのでしょうか。

診療後はほとんど仕事仲間とご飯に出かけます。
人との出会いを大切にしているので、一度お仕事をご一緒した人とは長くお付き合いするタイプ。
クリニックでの診療の後、スタッフや他のお仕事でお世話になっている方と待ち合わせて会食に出かけ、食事をしながら打ち合わせをします。常に仕事をしていたい性格で、ほんと「仕事人間」ですね。忙しい分、移動は全てタクシーになってしまい、タクシー代の出費も多いです。

毎日数十人の患者さんの診療を行い、診療後は疲労を感じつつ、疲れていてもご縁を大切にする先生は診療後の時間も仕事に費やしているようです。
仕事仲間と食事代は先生にとってはスタッフとの絆を深め、先生自身のストレス発散のために大切な支出のようです。

お買い物が年に4回。シーズンごとにまとめ買い

普段はあまり買い物をしないとのことですが、着ているお洋服などはどうされているのでしょうか?

普段は診療で忙しいことと物欲がほとんどないので、日常的に買い物に出かけることがほとんどなく、洋服やバッグなどのファッションアイテムは年に4回、シーズンごとにまとめ買いしています。
診療している時でもおしゃれをしているとモチベーションが上がるので、いつでも綺麗にしていたいと思っています。ですので、自分が「好きだな」「これを着ているとワクワクしそうだな」と思えるものを購入します。買う時のポイントは価格よりも「ワクワクするかどうか」。もし価格が高かったとしたら、「その分これから頑張って働こう!」と仕事にも気合が入って、よい起爆剤にもなっています。

年に4回しか買い物に出かけないのは正直驚きましたが、買い物に出かける時間がもったいないと感じるほど、お仕事に没頭されている先生。年に4回のショッピングで手に入れたアイテムはご自身のモチベーションをアップ&キープする大事な要素のようです。

取材のまとめ

「今を大切にする」がポリシーの先生は、「診療に全力を尽くすために、毎日の細かい買い物などには気を使いたくない」と洋服などの買い物はまとめて済ませてしまうというほど、お金の使い方が潔いのが印象的です。

また、クリニックは自分一人の力ではなくチームワークも大切と考え、仕事の質を向上させるために自分に対してよりも周囲の人に対してお金と時間を惜しみなく投資していました。そうすることで、仕事仲間との絆が深まり、よりよい仕事ができたり、ご縁が広がったりと相乗効果が起きているようです。

日々の診療と開業準備が重なり多忙を極めた時期もあったようですが、これまでのご縁を大切に過ごしていたことが無事開業を迎えることができた秘訣の一つかもしれません。

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