現役の医師が語る 非常勤活用術

非常勤医師として働く上でどの様なことが大事なのでしょうか。
この「非常勤活用術」では非常勤経験のある医師の方々に経験談を踏まえ、アドバイスをして頂きます。

非常勤という働き方で得られるメリット&デメリット(1)

ライター医師プロフィール
年齢 : 40代前半 性別 : 女性 科目 : 内科勤務形態のメリット、デメリットを考える上で、収入、キャリアアップ、スキルアップ、ワーク・ライフ・バランス、やりがいといったポイントが重要だと思います。
私は、大学卒業後、総合病院での常勤を経て、出産をきっかけに同じく総合病院の非常勤として従事しておりました。
今回は、私の経験を基に、常勤と非常勤のメリット、デメリットを比較し、御自身のキャリア形成に活かしてもらえればと思います。

常勤のメリットとデメリット

【メリット】
キャリアップ、スキルアップができる。特に若い世代の医師の場合、常勤医として研修指定病院や大学で過ごす間に、プロフェッショナルとして必要な知識、スキル(手術、内視鏡・カテーテル・エコーなどのデバイスを用いた検査&治療)、経験(症例数とバリエーション)などが得られるほか、認定医や専門医などの資格取得も可能です。
またシニアの医師の場合では、大きな病院の責任ある立場で複雑な症例に対応するということでやりがいが得られたり、医師として成長できるという点もメリットでしょう。

【デメリット】
勤務形態によっては、残業や当直勤務などもあり、非常勤に比べて時間の融通が利きにくいといった点で、ワーク・ライフ・バランスが取りづらいというデメリットが考えられます。

非常勤のメリットとデメリット

【メリット】
自分の状況にあわせて時間帯や場所を選択して仕事をできることが、最大のメリットだと思います。
また、まれですが自由診療クリニックでの診療や企業の産業医(産業医資格が必要)といった求人もあり、自分のスキルやその後の方向性にあわせ従来の病院の勤務医と違った医師の仕事を経験できることもメリットのひとつかもしれません。実際に私も出産後は、育児への時間を一番に考え、以前勤務していた病院を辞め、非常勤にて働いておりました。家族と過ごす時間を確保し、仕事を続けられたので、ワーク・ライフ・バランスを重視する際、よかったと思います。

【デメリット】
基本的には各医療施設で常勤医の手が回らない部分の求人が多く、キャリアアップ、スキルアップ、やりがいといった点では常勤ほどではない場合もあります。

非常勤を活用している人はどんな人?

多くは大学などで研究や教育(オーベンなど)に従事されていて、常勤のお仕事+αの収入が必要な先生がアルバイトとしてされる場合や、出産や育児などをきっかけにワーク・ライフ・バランスを重視したライフスタイルを希望される先生などがいくつかの非常勤を組み合わせた働き方を選択されるケースが多いです。中には開業の準備期間に、常勤を外れて非常勤をいくつか掛け持ちして働くという先生の話もお聞きすることがあります。
御自身が今後、どのような生活、また医師としてキャリアを形成されていきたいか、状況にあわせて上手に非常勤を活用されてはいかがでしょうか。