1. インターネットにはびこる不確かな医療情報 患者さんに自衛をうながす3つのヒント

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2017.01.25

インターネットにはびこる不確かな医療情報
患者さんに自衛をうながす3つのヒント

近年は、インターネット端末の普及により、良くも悪くも「自習」をする患者さんが増えました。患者さんの理解を深めるために正確な医療情報を取り扱った一般向けのウエブサイトは、医師にとっても有用です。

しかし、誤った情報がインターネット上に氾濫しているのも事実です。患者さんが後者にひっかかり、その誤解を解くために医師が多大な時間を割くケースも多々あります。そこで今回は、インターネットでなるべく正しい医療情報を得ていただくために患者さんに与えられるヒントをご紹介します。

患者さんへのヒント1:正しい情報サイトが検索で上位に出るとは限らない

インターネットの検索機能は年々改善されているとはいえ、まだまだ正しい情報が上位に表示されるとは限りません。しかし、よほどのことがない限り、一般のインターネット利用者は、検索結果の1ページ目、多くとも数ページのうちから閲覧するサイトを選ぶ人がほとんどです。

そうした中では、正確な医療情報が目に留まらない場合も多々あると予想されます。また、営利目的のウエブサイトは、「末期がん」と「克服」など、医療機関が出す情報としては考えにくい患者心をくすぐるキーワードで検索対策をしているケースがあります。

「標準治療を否定したり」「その副作用についての恐怖を駆り立てたり」するサイトに関心を示す患者さんから質問を受けたときは、むしろそうした2つの傾向が要注意サイトを見分ける術であることをぜひお知らせしましょう。

患者さんへのヒント2:政府や医大などのサイトしか信用しない

「風邪を素早く治すコツ」や「肩こりに効く体操」など、インターネット上には多くの方の需要を満たす情報があふれています。しかしながら、重病の宣告を受けて病気について調べる場合には注意が必要です。

タイトルやURLだけでは不明な点が多いため、まずは検索で訪れたウエブサイトの内容を読む前に「運営元を確認する」クセをつけてもらうと自衛に役立ちます。そして、運営元が政府や医大のウエブサイト以外は原則として信用しないのが得策です。

しばしば医療や政府とはまったく関係のない業者がそれらしい社名を名乗っている場合もあるため、公的機関のサイトのみが使える「go.jp」ドメインや、大学などの高等教育機関のための「ac.jp」ドメインのウエブサイトを選んで読むと、かなり高い確率で危険を回避できます。

患者さんへのヒント3:世間に広まっている噂の真偽を確かめる

医療情報は決して「テレビで流れているから真実」「みんなが知っているから真実」とは限りません。意外性があり、シンプルで理解しやすい誤情報ほど、どんどん一人歩きしていってしまうものです。そこで、患者さんに情報の真偽を確かめていただく際に有用なサイトを3つご紹介しておきます。

医師等資格確認検索(厚生労働省)
医師の本名と性別の情報があれば、資格者かどうかを確認できるシステムです。メディアで活躍する偽名のタレント医師やハンドルネームなどでは検索できません。
がん情報サービス(国立がん研究センター)
基礎情報から病院探しまで、がんについて信頼できる情報が満載の、国立がん研究センターによる一般の方向けウエブサイトです。患者さんやご家族の心への負担などに関する精神ケア情報も充実しています。
「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)
話題の健康食品やサプリメント、美容・健康成分などについて、実際の研究データの裏付けがあるかどうかを詳しく知ることができるほか、投与経路や摂取量など、現在確認されている安全性を調べることも可能です。

一般の方がインターネットを通じて手軽に情報を発信・収集できる時代となり、誤った情報の氾濫や詐欺など新しい問題も増えました。インターネットがきちんと医師の手助けになってくれる日まで、できる限り患者さんを正しい情報へ誘導する必要がありそうです。

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