1. 国民生活センターが指摘!水素水飲用の効果は消費者の誤解

いま話題騒然!噂の医療ニュース最前線

2016.07.21

国民生活センターが指摘!
水素水飲用の効果は消費者の誤解

大ヒット商品となっている水素水生成器。その広告内容について、独立行政法人国民生活センターは表示されている情報の解釈を誤らないよう消費者に呼びかけています。

消費者が誤って「水素水の飲用が健康維持に効果がある」と思い込んでしまうのはなぜでしょうか?
同センターによる水素水生成器の研究結果と、消費者が誤解しがちな現状をまとめます。

消費者を惑わす「活性酸素」への恐怖

水素水飲用や健康法とは関係なく、「活性酸素が人体に及ぼすとされている作用」を把握している医師はたくさんいることでしょう。活性酸素は有害であるという考えが、一般にもかなり浸透しています。
その一方で、水素水の飲用によって活性酸素を人体から除去できるかどうかは、現在のところ不明です。しかしながら、水素水生成器を販売する広告では、あえてその点が口酸っぱく解説されることはありません。

「老化」「疾患」「悪性」といった言葉をふまえ活性酸素がいかに人体に有害かを記した文章が、まず消費者の恐怖心をあおります。そこに医師の写真や名前が添えられていれば、説得力も倍増です。
「放っておいてはいけない恐ろしい活性酸素」についての知識を植え付けられた消費者には、「それをどうにか解決できそうな商品」に対する購買意欲が高まります。

水素水飲用による健康効果は消費者の誤解

水素水生成器は、水道水を電気分解し水素を発生させることで、活性酸素のひとつであるヒドロキシラジカルが抑制された「水素水」を作る装置だそうです。
しかし、ここで注目しなくてはいけないポイントがあります。水素水生成器の販売側もそれとなくきちんと表示している、以下の2点です。

注目するべきポイント
  • 水素で水の中のヒドロキシラジカルを抑制すること
  • 表示されている抑制率のデータは、人体への効果や効能を表すものではないこと

つまり、「装置で作った水素水の中のヒドロキシラジカルが本当に抑制されていたとしても、それを飲用することで人体に何らかの効果があるかどうかは証明されていない」ということになります。
飲むと健康になるというイメージはあくまで「イメージ」であり、残念ながら消費者の誤解に過ぎないのです。

国民生活センターの警告と生成器販売の現状

水素生成器の購入を検討する消費者のなかには、装置のうたい文句を疑問視する人もいます。
現に全国消費生活情報ネットワーク・システムには、2010年4月から2015年12月までの5年間あまりに、水素生成器の効果や活性酸素に関する相談が約220件も寄せられたそうです。

その現状を受け、2016年3月10日、国民生活センターは水素水生成器に関する研究結果を発表しました。消費者の誤解を懸念したものか、報道発表資料やウェブページは「活性酸素の一種を抑制する水をつくるとうたった装置-飲用による効果を表したものではありません-」と題されています。

資料のなかで、事業者に対しておこなったアンケートや各種テスト結果などとともに記された「消費者へのアドバイス」は以下の2点です。

国民生活センターが発表した「消費者へのアドバイス」
  • 「ヒドロキシラジカル抑制率」は、飲用による人体への効果を表したものではないこと
  • ヒドロキシラジカル消去能を測定する基準はないため、数値を効果の大きさと解釈すべきでないこと

これに対し、事業者側は説明内容の改善努力をすると回答していますが、果たしてどれだけ明確にされるのでしょうか?水素水飲用による健康効果のエビデンスが発表されるまでは、静観するほかありません。

いずれにせよ、医師をはじめ、人々が信頼をおく専門家の声は一般消費者に多大な影響を与えます。効果に裏付けのない商品の販売に加担してしまわないよう、何らかのインタビューを受ける際は十分に注意する必要がありそうです。

噂の医療ニュース最前線 記事一覧

この記事を見た方はこんなコンテンツも見ています