年代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 以上 |
合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
回答数 | 16人 | 127人 | 180人 | 165人 | 32人 | 520人 |
一般には高所得者と思われている医師ですが、実際にどれだけの年収を得ているのでしょうか。また、その年収は医師のQOLにどれほどの影響を与えているのでしょうか。全国の医師にアンケートを行い、「年代別 年収とQOL」について、どのような意識をもっているのかを調査しました。
年収 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 以上 |
---|---|---|---|---|---|
0~500万円 | 3 | 15 | 4 | 4 | 2 |
500~1,000万円 | 9 | 38 | 22 | 5 | 7 |
1,000~1,500万円 | 4 | 55 | 61 | 48 | 6 |
1,500~2,000万円 | 0 | 17 | 63 | 65 | 13 |
2,000~2,500万円 | 0 | 1 | 17 | 27 | 3 |
2,500~3,000万円 | 0 | 0 | 9 | 10 | 1 |
3,000万円以上 | 0 | 1 | 4 | 6 | 0 |
20代では1500万円以上の年収を得ている人はなく、ほぼ半数が500万円~1000万円クラスです。この世代はほとんどが研修医ですから、金額的には妥当なところでしょう。むしろ世間の同年代と比べれば、高収入といえます。
30代になると1000万円~1500万円が多くなります。給与水準が上がっているのは、多くの医師が30代半ばで一人前と認められるためだと思われます。
40代以降では1500万円~2000万円クラスが多数派となっています。かなり高収入ですが、医師として脂の乗る年代ですから、仕事内容を考えれば当然の対価ともいえます。データからは、キャリアを重ねるにつれて年収がアップする傾向が見られます。診療科や勤務地などによって違いはあるでしょうが、勤務医の場合、年収は2000万円あたりで頭打ちになるようです。とはいえ、全体の約8割が1000万円以上の年収を得ているのですから、やはり医師は高給取りといえるでしょう。
回答 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 以上 |
---|---|---|---|---|---|
とても満足 | 1 | 4 | 2 | 4 | 1 |
満足 | 6 | 42 | 71 | 61 | 13 |
どちらでもない | 6 | 39 | 57 | 54 | 10 |
不満 | 3 | 35 | 42 | 38 | 8 |
とても不満 | 0 | 7 | 8 | 8 | 0 |
データでは、20代と60代以降の満足度が高く、これに続くのが40代と50代で、30代の満足度が最も低いという結果になりました。
20代の場合、念願の医師になって前途に対する期待感にあふれている様子がうかがわれます。
30代に不満が多いのは、医療現場の第一線で働くようになり、労働条件などで過大な負担がかかっていることなどが理由として考えられます。
40代以降は満足度が高くなっていますが、30代に比べ、仕事の質や量と収入のバランスが改善されているからではないでしょうか。博士号や専門医認定の取得などという大きな目標をクリアして、名実ともに人生のステップアップが図られている人も少なくないと思われます。