※掲載情報は2018年2月20日時点での情報です。
東京都では、全体の医師数は増加していますが、特に多摩・島しょ部において医師不足が深刻です。そのため、東京都全域で医師が不足する地域をカバーする体制づくり、医師確保・育成に努めています。
都内の医師総数は増加が続いている一方で、小児科や産科・産婦人科の医師数は減少傾向にありました。近年、その傾向に歯止めがかかっていますが、引き続き、推移を見守っていく必要があります。
東京都では、平成25年4月から福祉保健局医療政策部内に「東京都地域医療支援センター」を設置し、東京都の特性に合った総合的な医師確保対策を推進しています。
【事業内容】
東京都では、多摩・島しょの地域医療の拠点である公立病院等を通じ、地域の医療体制を支援するために、平成21年度から、都立病院等におけるキャリアアップ勤務と多摩・島しょの公立病院等における支援勤務(派遣)を組み合わせた「東京都地域医療支援ドクター事業」を実施しています。
地域医療の支援に意欲を持つ医師を「東京都地域医療支援ドクター」として都が採用し、医師不足が深刻な市町村公立病院等に一定期間派遣します。
通算2年間以上の支援勤務(派遣)の期間以外は、専門医・指導医等へのキャリアパスを実現できるように、本人の希望を踏まえて、都立病院等におけるキャリアアップ勤務を実施します。
【特別貸与奨学金】
東京都地域医療医師奨学金(特別貸与奨学金)制度は、将来、医師として、東京都の地域医療に従事する強い意志を持つ医学部生(都が指定する大学が実施する「東京都地域枠入学試験」に合格し入学する方)に、東京都が奨学金を貸与する制度です。
【一般貸与奨学金】
東京都地域医療医師奨学金制度(一般貸与奨学金)は、「将来医師として、東京都の地域医療に貢献したい」と考えている医学部生(5年生、6年生)に、東京都が奨学金を貸与する制度です。
この奨学金の貸与を受けた医学部生が、医師国家試験に合格し、初期臨床研修を修了した後、原則として3年間、東京都が指定する医療機関で、小児医療、周産期医療、救急医療、へき地医療のいずれかの領域で、医師として従事したとき、奨学金の返還が免除されます。
また、東京都の地域医療に関する理解を深めるためのプログラムを用意して、皆さんのキャリアアップを支援します。