1. 医師転職・求人TOP
  2. 医師の地域医療/へき地・地方情報
  3. vol.06 都道府県別徹底比較!47都道府県の医師支援施策検証

でくらす 地域医療活性化プロジェクト 地域でくらす。医療でくらす。笑顔でくらす。でくらす 地域医療活性化プロジェクト

Dr.トレンドレポート

vol.06
2015.8.26更新

都道府県別徹底比較!47都道府県の医師支援施策検証

現在、医師の偏在化が深刻になっています。診療科間もさることながら、地域間格差は国民皆保険制度の基礎であるフリーアクセスに重大な支障をきたします。政府は数年前から都道府県が設立する地域医療支援基金に出資し、自治体が独自に取り組む医師確保対策を予算的にバックアップ。今回はその実情を掘り下げてみます。

都道府県別サマリー 都道府県別医療支援状況 [スペシャルコンテンツ]47都道府県すべての医療支援状況

全国の医療施設に従事する人口10万対医師数は平均237.8 で、前回230.4 から7.4 人増加しています。県別に見ると、最多となった徳島は314.6と最少県の2倍以上!さらに都会ほど有利かと思いきや、神奈川は201.7と苦戦し、千葉・茨城・埼玉なども厳しい状況が続いています。地域で見れば西高東低といえますが、一律に線引き可能な要件が見当たらない中、厳しいハンディキャップを乗り越え、また独自の特徴を活かし、それぞれの自治体がどのような取り組みをしているのか、47都道府県別に施策の充実度によってマトリクス表記により、まとめています。今回はその中でも特徴的な5県をクローズアップしてみましょう。

都道府県別医療支援状況

[会員限定スペシャルコンテンツ]47都道府県すべての医療支援状況

PickUp 1 【島根県】県外からのUターン・Iターン希望者誘致を実施!

地域医療を担う総合診療医への転身を研修で応援する一方、若手研修医への資金支援も充実。隠岐の島や県内中山間地域への無料視察ツアーも。

特筆すべきは県外に目を向けている点です。大学生向けの奨学金はその多くが県内の指定校入学を要件としていますが、島根県は県外の大学に通う医学生を対象とした枠を準備。さらに他県からのU・Iターン希望者には、県外への出張面談を行うほか、2泊3日の無料視察ツアーまで用意しています。
また、卒後の後期臨床研修対象者に限定した研修支援資金貸与制度がある上、研修を終えた医師へのフォローアップ体制も充実。更には総合力を持った地域医療の担い手を養成するため、5~30年の経験を持つ医師を対象とした地域医療研修メニューまで整備するなど、幅広い支援体制を構築しています。

Point!【島根県】県外からのUターン・Iターン希望者誘致を実施!

PickUp 2 【埼玉県】首都圏近郊が故のハンディを、今後どう克服していけるかがカギ

埼玉県総合医局機構(コバトンメッド)を組織。医・官・学の連携により、県全体を挙げての総力戦を展開。

埼玉県は人口10万対医師数で、残念ながら最下位です。但し人口10万対病院病床数も同様なので、1施設あたりの医師数が極端に少ないというわけではありません。医師確保において特に力点を置いているのが奨学金制度といえるでしょう。特に後期研修医に対しては、期間を3年とした研修資金貸与制度を準備。卒後の研修期間中においても安心して巣立ちを迎えられる体制を敷いています。またコバトンメッドでは、医師の就労環境改善も支援しています。
さらに、これから医師を目指す高校1・2年生に対し、県立がんセンターや大学病院における「医療体験」を実施。話題のドクターヘリや手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を体験できる企画などを備え、若い人材の早期発掘に挑んでいます。また一度離職した女性医師への復職支援体制も充実しています。

Point!【埼玉県】首都圏近郊が故のハンディを、今後どう克服していけるかがカギ

PickUp 3 【秋田県】真の地域医療を支える医師を育てたい!という決意が静かに熱くみなぎる

「家庭医養成」という古くて新しい発想!敢えて「かかりつけ医」ではなく「家庭医」や「総合医」と呼ぶ姿勢が本物の地域医療の醸成を支える。

秋田県の人口10万対医師数は217.1で平均以下。ランキングでも33位と、医師確保は喫緊の課題なはず。ところがただ闇雲に募集をかけるのでなく、同県が抱える課題と真摯に向き合う「家庭医のスペシャリストを養成する」という旗頭を、高々と掲揚しているのです。隣県の岩手が、大型の県立病院群による高度な急性期医療ネットワークを推進しようとしている姿と好対照です。
また、秋田県はそうした家庭医研修プログラムを紹介するプロモーションビデオを公開し、視覚に訴える戦術を採っています。テキストが中心で動きに乏しく、似たようなプレゼンが多い各県の医師確保対策HPの中で、出色といってよいでしょう。
もちろん、修学や研修の資金的バックアップや女性医師に向けた支援体制も、他県に劣ることなく整備されています。

Point!【秋田県】真の地域医療を支える医師を育てたい!という決意が静かに熱くみなぎる

PickUp 4 【沖縄県】離島診療を支え合う医師を募集する、その名も「ゆいまーるプロジェクト」

ゆいまーるとは助け合いを意味し「結い回る」と表記できる。沖縄独特の地域医療スタイルである離島診療。支えるのは熱い心を持つ若き医師たちであった。
沖縄県の人口10万対医師数は241.1で平均以上。ランキングでも23位と、立地的ハンディを克服して余りあります。定着率という課題は残るものの、安定的に若い人材を確保できるのは、碧い海のおかげだけではなさそうです。
離島診療は僻地医療の典型であり、地域医療の原点といえるのかも知れません。「すべて診なければならない」というのでなく「すべてを診る力が養える」との訴えは、若い医師たちの心にもしっかりと届いているようです。
他県と異なり、修学資金貸与制度のお知らせ以外、目立ったPRはありませんが、Facebookを活用した情報発信を行っている上、海の写真を載せた離島アルバムまで用意。見る者の気持ちを沖縄へと誘(いざな)う仕掛けで、医師達の海への憧れをくすぐる戦術を採用。人助けの人情と冒険心にジワジワと迫り、医師確保を果たしているものと思われます。

Point!【沖縄県】離島診療を支え合う医師を募集する、その名も「ゆいまーるプロジェクト」

PickUp 5 【京都府】「縁」と「絆」による結び付きで医師ネットワークを構築

トップクラスの医師数を誇る!だが意外なことに、京都市一極集中という悩みを抱える京都。いかにも古都らしい風情によって医師ネットワークの構築をはかる。

京都府の人口10万対医師数は312.2で堂々の全国3位。従事する勤務医だけに絞り込めば、全国1位です。女性の就業割合も高く、医師確保とは無縁かと思いきや…。診療科と地域の偏在傾向が顕著で、京都市以外の医療圏では全国平均を下回っているようです。中でも日本海に面した丹後地域では高齢化や医療過疎化が憂慮され、京都府全体を挙げた医療再生計画が進行しています。
府立医大が中心になり、丹後や中丹医療圏への医師派遣体制を強化。さらに医療過疎地域において活躍できる、幅広い知識と経験を持った人材を育成するため、大学に総合医療学や地域医療学の講座を開設。総力を挙げた取り組みが進められています。
また他県ではあまり見られない、メーリングリストを活用した情報の発信や交換にも注力。さらに子育てにもがんばる女性医師たちの声を集めたページを作り、「縁」と「絆」また「人」を大切にする県民性を強く打ち出しています。

Point!【京都府】「縁」と「絆」による結び付きで医師ネットワークを構築

地域医療にご興味のある方 まずは無料登録ください

島根県の地域医療特集

Dr.トレンドレポート

都道府県のページを検索

  • 都市部と地方の医師に聞きました。医師として人生を見つめて…今の人生に満足ですか?
  • 市中病院?医局?! あなたの道はどっちだ?!
  • DtoDレジデント 初期・後期研修情報