1. 〔第11回 その2〕 第2回DtoD救命救急塾レポート 後編

太田祥一の救命救急入門

連載 太田祥一の救命救急入門

〔第11回 その2〕 第2回DtoD救命救急塾レポート 後編

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■ ハンズオンセミナー2「RUSH Examination 超音波スキャンのワンポイントレクチャー」

講師:日比野誠恵
講師:日比野誠恵

講師:日比野誠恵先生(ミネソタ大学病院救急医学部)
共催:コニカミノルタ ヘルスケア株式会社

少し休憩を挟んだ後は、ハンズオンセミナー2。講師は引き続き、日比野誠恵先生です。
今、なぜベッドサイド超音波検査(US)なのでしょうか?実は、2010年12月、13ヵ国の専門家が集まり、ベッドサイド超音波検査の推奨について、100%のコンセンサスが得られたそうです。理由はもちろん「患者さんの生存率を上げることができるから」です。
すぐに器機につながり、高画質の画像で、診断や治療方針が瞬時に行えるようになりました。最近では、便利に使えるポータブルな器機も登場しています。基本的なところを見てもらうだけでも違ってくると推奨されています。
さらに、集中治療を行う医師には必須です。超音波検査器機は、放射線科や心臓内科で使っているものとは全く異なります。時間が勝負の救命救急医にとっては、「すぐ見られる」というのが一番のメリットです。患者さん側の大きなメリットは、「痛くない」「暴露がない」です。

RUSH Protocol(急がなくちゃいけない) Scott D. Weingartが提唱。
(Rapid Ultrasound for Shock and Hypotension)
FATE Protocol(運命がかかっている) Dr. Sloth's によって、1989年に確立。
BLUE Protocol(青くなっている) (Bedside Lung Ultrasound in Emergency)

また、3つの症例を画像を見ながら学びました。
「超音波は、救命救急医の友達で、おもちゃです」と日比野先生。
解説の後は、コニカミノルタ ヘルスケア株式会社の超音波器機を用いた実習がありました。

症例は、
(1)23歳、男性。バッドで殴打され、右上腕部の痛みが激しいという例です。明らかな外出血は見られない。
(2)67歳、男性。高血圧、糖尿病、高脂血症があります。腹部の痛み、頻脈、めまいのある患者さんです。
また、RUSHの実演では、左心、心臓下部、肝臓、膀胱をチェックしました。

閉会あいさつでは、塾長である太田祥一先生は、
「皆さん、今日は、一日、お疲れさまでした。濃厚な内容で、明日からの臨床に生かしていただけると思います。来年も開催しますので、どうぞ、よろしくお願いします」とお話しされました。来年は、あなたも!ぜひ、参加をお待ちしております。

「DtoD救命救急塾」の目的は、次世代の救命救急医療の担い手である若手医師に役立てていただくことです。塾長である太田祥一先生が中心となり、幅広い講師が登場します。
基礎から応用まで幅広い内容を網羅し、ホットな話題も多いので、医学部で勉強している学生さんや研修医の方はもちろん、ベテランの先生が参加しても、明日からの診療に役立ちます。
参加者からは、「なぜ、そのような治療をしているのかがわかり、勉強になった」「実際の画像を見ることができ、ためになった」「鎮静は、プロトコール通りにやっていたが、今回、教えていただいた方法でやってみたい」「初めて聞く話も多く、非常に有意義だった」「次回も、楽しみにしています」などという感想が寄せられています。
「参加者同士で討議をしてもよかった」という感想もあり、今から次回が楽しみです。

第3回は、2014年秋に開催予定です。知識を広げ、スキルを上げるために、あなたも参加しませんか。ぜひ、お待ちしています!