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組織を活性化する会議術

【第3回】 会議術~ファシリテーターの役割(1)

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内山惠司(医療法人社団翔洋会 辻内科循環器科歯科クリニック 事務局長)

ポイント
  • トップの意見を聞ける、話せる参謀役がファシリテーターを担うのが理想的

会議におけるファシリテーターの役割

今回は、会議を円滑に進めるうえで重要な、ファシリテーターの役割や具体的な動き方について述べます。 そもそもファシリテーターとは何でしょうか。文字どおり、「ファシリテーション」をする人のことを言います。ファシリテーションとは、会議やミーティングの場で発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる行為。つまり、ファシリテーターは簡単に言えば、会議の進行役であり、会議の目的を達成するためにメンバーに働きかける「支援者」です。いわゆるオーガナイザーと同じような役割に捉えられがちですが、実は少し違ったニュアンスを持っています。

組織体制や規模にもよると思いますが、私は経営トップがファシリテーターになるべきではないと考えています。唯一無二の「使用者」である経営トップの意向に、「労働者」であるスタッフが直接意見するのは、難しいからです。また、職務的・時間的バリアも多く、きちんとした意見交換を行うことが難しい場合も多いです。こうしたことから、経営トップの意見をきちんと聞ける、話せる参謀役がファシリテーターを引き受けるのが最も合理的だと思います。

理想的なファシリテーター像は、事務局長や事務長、またはそれに準ずる役割の人だと思います。経営トップと対等に話すことができ、かつすべての管理職、専門職と話す場を自ら設定できるなど、少し高い位置から全体を見渡せる立場だからです。つまり「話を聞ける・話をできる」環境が最も整っている、もしくは整えられる立場なのです。この環境がなければ、前回述べた「予定調和」をイメージして関係部署や経営トップと事前に意見交換を行う「根回し」ができません。

もちろん、これですべての問題が解決するわけではありませんが、まずは経営トップや管理職、専門職と双方向の意見交換ができる環境・立場こそが重要。そこにきちんとした職務意識さえあれば、情報の集約・発信を事前に行え、提言をまとめられます。

内山惠司(うちやま けいじ)
1971年、千葉県生まれ。93年、中央医療技術専門学校卒業後、東京医科大学霞ヶ浦病院放射線科入職。99年、霞ヶ浦成人病研究事業団出向。2001年、東京医科大学霞ヶ浦病院帰職。03年、医療法人社団翔洋会辻内科循環器科歯科クリニック放射線科入職。同年より臨床福祉専門学校外来講師。08年、医療法人社団翔洋会辻内科循環器科歯科クリニック事務長、13年、同事務局長(併任)に就任

最新クリニック総合情報誌「CLINIC BAMBOO ばんぶう」 3月号

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イントロダクション
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インタビュー
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アナライズ
●食にまつわる介護者のホンネ
対談
●五島朋幸(ふれあい歯科ごとう代表)/木下三和子(木下皮フ科院長)
ケーススタディ
●医療法人社団圭恵会すずらんクリニック(千葉市緑区)/山口内科(福岡市早良区)/医療法人西山医院(滋賀県大津市)
商品紹介
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